YNSA

 昨日、YNSAの講習に行ってきました。

 YNSAは、山元式新頭鍼療法の略称です。

 日本発の鍼灸流派ですが、日本では、実践している鍼灸師、医療機関の少ないものです。しかし、世界では広く認知されています。ブラジルでは、手術するしかないと言われていた前大統領の疾患を治したことで普及に弾みがつきYNSAの普及により、医療費が10%以上削減されたと報告されています。ドイツでもYNSAは保険診療として認められています。他の国々にも広く普及し、日本の宮崎で行われるセミナーには世界各国から多くの医師が集う鍼灸の講習会です。
 少し前までは、医師しか参加できないものでしたが、最近鍼灸師も参加できるようになりました。また、それとともに東京や大阪でも講習の場を広げていくようです。宮崎まで1週間行くのはハードルが高いので、今回は東京での講習会に参加してきました。
 
 YNSAは、様々な疾患に効果的ですが特に脳神経疾患に有効とされています。当鍼灸院にも多く来院されているパーキンソン病や脊髄小脳変性症等の難病や脳梗塞後遺症やうつ病等に特に効果的のようです。これまでもある程度の効果は見られていますが、さらに効果的な治療が出来るかもしれないと期待し、参加してみました。
 様々な講習会への参加が多いすぎるので、新しい流派の講習は控えていましたが、久しぶりの一からの講習会です。事前にしっかりと著書を読んだりして下調べをしていったので、半分程度(?)は知っていることでしたが、やはり実際に教えてもらうとわからなかった事や気づかなかったことも多く、大変勉強になりました。他の鍼灸の講習会に比べて、初対面の人同士でも比較的友好的に和気藹々と学べた事もよかったです。
 今回は、山元先生の指導ではありせんでした。先週関東にこられて講習がありましたが、残念ながら私が体調を崩し、いけませんでした。高齢の先生なのでお元気なうちに直接ご指導いただきたいものです。
 大分楽になりましたが、昨日も、未だ喘息が続きしんどかったですが、YNSAの治療をしてもらって大分改善したようにも感じます。小児喘息と違い、大人となってからの喘息は、一時的に症状が緩和しても、再び発作を起こすことも多くなかなかいうことを聞いてくれません。YNSAを活用すると夜寝るときもパイオネックス(皮内鍼)を活用できるので重宝しそうです。

 鍼灸は、多くの流派がありますが、面白いことにどの治療法でもそれぞれが効果的に効きます。骨格となるものをさらに深めて腕を上げるのはもちろんの事ですが、違う角度からも患者さんの状況を把握し、治療していけるようさらに成長していきたいと思います。

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