カテゴリー別アーカイブ: 鍼とお灸について

先生! そこじゃありません!

 治療をしていると時々、タイトルのように、『そこじゃありません。こっちです』と言葉をかけられることがあります。

 痛いところと反対に鍼をすることがあるからです。というか、多くの場合、反対側にします。そのため、間違えてる、勘違いされたと感じるようです。でも、間違いではありません。反対側で合っているんです。

 東洋医学には、巨刺(こし)という言葉があります。

 東洋医学の古典である霊枢には、≪八に曰く巨刺と。巨刺とは、左は右に取り、右は左に取る≫ とあります。左に病があれば右に鍼をし、右に病があれば左に鍼をする、というものです。

 他にも似たような言葉で、遠導刺という言葉もあります。

 同じく霊枢に、≪病、上に在れば之を下に取り、病、下に在れば高きに之を取る。病、頭に在れば之を足に取り、病、腰に在れば之を膕(=膝窩)に取る≫ともあります。頭痛など上の方に病があれば下に鍼をする。下の方に病があれば上に鍼をするというものです。

 西洋医学では、悪いところに直接治療する。そこしか診ないのが、普通です。それに慣れてしまっているので、違和感を感じる方が多くいます。しかし、東洋医学では、お身体全てを診ます。そのため、患部と離れたところや反対側に鍼をすることがあります。実際に臨床をしているとその効果を感じることはしばしばあります。逆に悪い所に直接すると悪化したり、一時的に良くなってもすぐにぶり返すなんてこともしばしばです。

 当鍼灸院では、積聚(しゃくじゅ)治療という流派の鍼灸治療を行なっています。積聚治療では、こうした点を踏まえて基本的に悪いところ離れたところに鍼をする事が多くあります。ですから 「間違えられた!」 なんて、思わないで安心して治療を受けてください。

追記1 他にも、繆刺(びゅうし)という巨刺と同じような意味の言葉もありますが、ややこしくなるので今回は触れていません。

追記2 患部に外傷の既往がある際など、直接患部に鍼を行なう事があります。また、お灸の際は巨刺、遠導刺は行ないません。

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松戸:戸定邸

 所用で松戸方面にいったついでにちょっと寄り道して戸定邸に行ってきました。

 

 戸定邸は、徳川幕府最後の将軍慶喜の弟、昭武の別宅です。
 明治時代の徳川家の住まいがほぼ完全に残る唯一の建物だそうです。権力の座を奪われた旧大名家なので、鴨居など建物内の装飾は最小限に押さえられ静かな空間が広がっています。

 そんな中、建物内には、ひな祭りの飾り付けが各所に。

  

 残念ながら復元工事中で庭園内には入れませんでしたが、隣接する庭園は国の名勝にも指定されています。
 国の指定の名勝にもなっている由緒正しい大切な文化財です。

 梅園もあり、赤・白の梅の花が咲き誇っていました。

 梅は、東洋医学にも身近なもので梅にまつわる物が幾つもあります。

 例えば・・
 『 梅核気 』 
 核とは、種の事です。 梅の種がのどに詰まったような変な感じ、吐き出したくても吐き出せないし、飲み込むことも出来ない。そんな症状を現す言葉です。
 西洋医学的にいえば、神経性咽喉頭部狭窄症とか咽喉頭異常感症、ヒステリー球なんて呼ばれています。西洋医学の病名は、無機質な感じでとても重傷のような気がしますが、梅核気と言われると風流があって患者さんに余計な心配をかけないですむのではないかと思います。
 古代中国から比較的よく見られる症状で、鍼灸治療で改善することも多いです。お悩みの方はお近くの鍼灸院へ♪
 もちろん、本当に梅の種をのどに詰まらせ窒息しそうな時は、救急車をお願いします。

 他にも梅にまつわる物には、『 梅花鍼 』 と言う物があります。

 写真のように長い柄の先に鍼のついた先端があります。個人的には梅の花にはとても見えませんが、考えた方は無数についている鍼から梅の花を想像したのでしょうか。
 梅花鍼は、鍼のついていない柄を持って軽く揺すり鍼で皮膚をたたいて接触刺激を与えるという刺さない鍼です。AGAや円形脱毛症、薄毛の治療などに使われることがあります。(当鍼灸院では梅花鍼は使用しないで治療を行なっております)

 鍼灸というと肩こり・腰痛と思われがちですが、実際には様々な症状に効果的です。
 こんな症状で行ってもいいのだろうかなんて悩まないでお気軽にご来院ください

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鍼灸院不定期休診日(2月)

 通常祝日は施術をしておりますが、2月11日(月、祝日)は、休診とさせていただきます。講習会に参加するためにお休みさせていただきます。ご了承ください。

 
 
 写真は、鍼灸治療に使うテイ鍼という鍼の先端部分の拡大写真です。先端は2ミリ弱ほどの太さで丸みを帯びています。
鍼というと先端の尖った物を想像する方がほとんどだと思いますが、このような鍼もあります。もちろん痛みはありません。主に小児や妊婦などの鍼灸治療に用います。

 カメラを新しく購入したので、せっかくだからホームページ内の写真を順次入れ替えています。多くの方が抱いている鍼灸に対する疑問や偏見を取り除くとともに当鍼灸院がどのような所か知っていただけたら幸いです。

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新カメラ(LX7)

 寒く乾燥している季節でなおかつ何かと忙しい時期ですが、体調を崩されてはいないでしょうか?
いつもと何か違うな〜と感じたら早めに鍼灸院へご相談ください。

 悩みに悩んだ挙句に先日、新しいカメラを購入しました。これまで使用していたものは、液晶が壊れている上に、室内での撮影が上手くできないものでしたので今回購入しました。


 見慣れないカメラを目にしたそらくんはキョトンとした表情です。

 もちろん花の接写もこれまで以上に綺麗です。

 モレア(モラエア)です。昨年球根4つ植えましたが、水のやりすぎでダメにしてしまい芽が出たのは1つのみ。それが3つに分球して今年は全て芽が出ました。花が咲いているのはまだ1つだけですが、もうしばらくすれば2本目も咲きだしそうです。3本目は‥
ピンボケになってしまいましたが、こちらはまだまだ時間がかかりそうです。同じ鉢に同じ時期に植えたのに全く成長速度が違います。一度に咲くのも華やかで良いですが、時間差で長い時間花を楽しむのも良いですね。できるだけ前向きに考えるように気をつけています。

 これまで上手く取れませんでしたが、テイ鍼の先端も綺麗に写っています。
 
 これも、治療に使用する鍼です。テイ鍼という鍼で様々な形状がありますがこれの先端の太さは2ミリほどです。写真でもわかるように先端は尖っていません。ですので刺さりません。この鍼を身体に軽く当てて治療をすることもできるのです。
 鍼というと痛い、とか、深く刺すので怖いと感じる人が多いですが、このような鍼もあるんですよ。
 少しづつホームページの写真も入れ替えて、わかりやすく変更して行こうかと思います。


 最期の一枚はシンビジュームのつぼみです
 初めてシンビジュームにつぼみを付けることができました。こちらは残念ながら先端のつぼみを一つ落としてしまいましたが、他にも何株か花芽らしきものもありウキウキしてしまいます。あまり世話をできませんでしたが、元気に育ってくれています。

 今回購入したカメラは、暗いところでも綺麗に撮れるのが売りのカメラです。時間があるときに少しづつ夜景もアップしていきます。

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治療道具3

 鍼と共に私がよく使うのがお灸です
 お灸はもぐさを様々な大きさ、形状に捻って使用しますが、もぐさはもともと何かご存じでしょうか
 もぐさの原料はよもぎですexclamationよもぎの葉を乾燥させて、石臼で挽いて、その後ふるい(篩)にかけて不純物を取り除く。その過程を何度も繰り返した物です
 どれぐらい繰り返すかにより、不純物の混ざり方が違います。不純物が多いほどお灸は高温になります
左側の淡い色の物が良質もぐさで、右側が荒もぐさです。
 不純物の少ない良質もぐさは透熱灸に、不純物の多い粗悪もぐさは知熱灸や隔物灸、灸頭鍼に使用します。

 一番右側の大きな物が知熱灸で、残りの左側三つが透熱灸として使用しています。
 透熱灸は左から順に形状から糸状灸、半米粒大、米粒大などと呼ばれます。基本的に最後まで燃やしますが、糸状灸はチクッと感じるぐらいで熱くありません。先日、生後10ヶ月の夜泣きのひどい赤ちゃんにしましたが、「今何かしたの」って感じで全く泣きもしなかったです。写真の定規の目盛を見れば細さが分かると思います。米粒大は熱いです
 私は知熱灸を一番よく使います。以前も書きましたが知熱灸は、最後まで燃やさず患者さんが熱く感じたら取り去ります。患者さんによっては突然熱く感じる方もいますが、基本的にはじんわりと暖かいお灸です。
 灸頭鍼は、やや太めの鍼を刺して、その頭にもぐさの固まりをつけます。
 輻射熱でほんわかと暖かいお灸です。
 隔物灸は、お灸と皮膚との間を様々な物で隔てるお灸で味噌灸、塩灸、びわの葉灸などがあります。
 灸頭鍼や隔物灸は当院では、あまり行っていません。
 お灸は熱いものと決めつけないでねるんるん
 お灸で身体の芯からほっこりと暖まってください。

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