カテゴリー別アーカイブ: 鍼灸講習会・学会報告
3月、4月の休診案内
今月、来月と不定期な休診日が多くあります。不規則な状況ですが、ご了承ください。
3月22日(土)は、一日中休診。
4月12日(土)は、午前中は行ないますが、午後は休診となります。
4月26日(土)は、午前、午後の早い時間は休診します。3時から開始します。
変則的になりますが、ご理解お願いいたします。
先日、一日は久しぶりに積聚会学術大会へ実地で参加してきました。コロナ禍以来、全ての講習会を動画視聴、録画配信でしておりました。コロナももう落ち着いていますし、愛犬そらも約1年に及ぶ寝たきり生活から無事回復したので、ようやく時間を取って外出できるようになりました。コロナ禍が始まってから、今年まで電車にも全く乗っていませんでしたが、引きこもり生活にもようやくお別れできそうです。わんこも高齢なのでまた、世話で振り回されるかもしれませんが、迎えた命、最後まで楽しみながら共に過ごしていきます。
録画でも十分楽しめますが、実地で参加するものやはりいいものですね。懐かしい顔ぶれにも沢山会えるし、実地だと実技にも参加できるので格別です。
マンネリせず、より臨床技術を向上させて行けるよう努力しなくてはいけないなと、改めて考えさせられるひとときでした。
まだまだ寒い日々が続きますが、体調に気をつけてお過ごしください。
10月の不定期休診日のご案内
10月29日土曜日は、個人的な事情により休診とさせていただく予定です。ご迷惑をお掛けいたしますが、ご了承ください。
先日、参加した講習会でちょっとショックな発表がありました。当鍼灸院にも最近増加してきているコロナ後遺症や便秘などの発表を楽しむことが出来た有意義な講習だったのですが、一番印象に残ったのは、患者満足度の調査結果でした。
それは、治療家の経験年数と、患者さんの満足度の調査でした。普通に考えると治療家の経験年数が高くなればなるほど患者さんの満足度も向上していく。と考えがちですが、結果は、正反対!!
治療家の経験年数が上がれば上がるほど、年々患者さんの満足度が下がるという調査結果でした。
理由は調査に含まれていなかったので分かりませんが、経験を積めば積むほど、上から目線になったり、雑になったり、患者さんの話を聴かなくなったり。。。様々な事が推測されるというものでした。
確かに、忙しくなると時間に追われ雑になったり、それまでのようにゆっくりと一人一人に耳を傾ける時間をなかなか取れなくなります。経験を積むと、これで大丈夫と、安易に考えてしまうこともあるかもしれません。心当たりが色々とあって反省させられる内容でした。初心に返り、自己満足に陥ることなく、丁寧に一人一人と向き合うよう改めていきたいと思います。
6月の不定期休診日
6/3(金)、4日(土)は、全日本鍼灸学会へ参加するために休診とさせていただきます。
ご迷惑をお掛けいたしますが、ご了承ください。
こちらの記載していなくても、ちょくちょく様々な講習会に参加しています。先日は、関節トレーニングの講習に参加しました。普段、あまり動いていない(動かせていない)筋肉を動かすようにすることにより様々な不調にアプローチしていくトレーニングです。
普段の治療で十分に効果が出ないときの補完のためや自分自身の健康管理のために参加してみました。
参加してみた感想は、すごいの一言!!
慢性的に腰痛を抱え、悪いときは5分ほどしか歩けませんでした。鍼灸治療などで歩行距離はかなり改善していましたが、腰の痛みのないときはなく、痛みで目が覚めてしまうこともしばしばでしたが……。関節トレーニングを初めてした日、面白いほどからだが軽く驚きました!その代わり、次の日からは普段遣っていない筋肉痛が各所に現れしんどかったですが。。
今は、歩数計アプリを使い、少しずつ歩行距離を増やし、なまった身体をケアしている日々です。歩くことがここまで楽になるとは思いませんでした。面白いトレーニングもあるものですね。
関心のある方は、関トレとかサボリ筋と検索すると3冊ほど書籍がヒットするので試してみてください。適度な運動をすることにより、心もリフレッシュすることが出来ます。ぜひ、お試しください。
積聚会学術大会
今日は、積聚会学術大会に参加しました。もちろん、このご時世なのでオンラインで自宅での視聴です。コロナ禍でほとんどの講習会がオンラインで開催されるようになり、日本全国の講習会に自宅にいながら参加できるので、楽にはなりましたが、自宅だと気を散らすものが沢山ありなかなか集中できず、どちらがいいのか悩ましく感じる日々です。
今回の講習は、時宜にかなった内容で、コロナ感染者及びコロナ後遺症患者への治療が扱われました。(現状新型コロナ感染症の方の治療は行なっておりません。持病持ちの高齢者と同居しているため基本的にお断りしています。ご了承ください。治癒後の後遺症の治療は承っております。)
当鍼灸院でも以前からインフルエンザなど感染症の方も見ていたので新型コロナにも鍼灸は有効だと思っていましたが、改めて鍼灸治療の有効性を感じさせられる興味深い内容でした。
新型コロナは、治癒後も味覚・嗅覚障害や倦怠感など様々な後遺症が現れる方も少なからずおられますが、そうした方への臨床報告も行なわれました。
ウイルスは、変異していきますし、西洋医学ではそれに併せて薬の開発競争が行なわれますが、鍼灸治療は、変わらず同様の治療で効果が期待できます。人体が非常に素晴らしく造られていること、そして鍼灸治療がそれを効果的に引き出していることを改めて認識させられました。
他にも、会長と名誉会長による基本的な治療の腹診や腰痛に焦点を当てた話を聞くことも出来ました。やはりなんでも基本が一番だいじですね~。何年臨床経験を積んでも基本的な事がきちんと出来るようしっかりと鍛錬し、繰り返す事が大事である事を再認識させられました。年数を積んでくるとついつい一つ一つの動作がおざなりになりがちですが、改めて丁寧に行なって行きたいと思います。これからも定期的に自分を見つめないし、アップデートしていきたいと思います。
灸治療の効果と科学的根拠
日曜日に、オンラインで開催された全日本鍼灸学会の学術集会に参加しました。
今回は珍しく、鍼ではなく、灸に焦点を当てた学会です。お灸をすると痕が残ることも多いからか、近年は灸よりも鍼をまず選択する鍼灸師がほとんどになってきています。当鍼灸院でも、他の鍼灸院に比べ、灸治療を行なうことも多いと思いますが、まず最初に鍼での治療を行なっています。
そのような中ですが、今回は灸治療に焦点を当てた学会が開催されました。そして、ちょうどそのタイミングでデービッド・ジュリアス教授のノーベル賞受賞が発表されました。
授賞理由は「温度と触覚の受容体の発見」。
ジュリアス教授は1990年代後半、唐辛子の成分であるカプサイシンを使った実験で、痛みや熱を神経細胞に信号として伝えるたんぱく質(受容体)「TRPV1」を発見しました。
パタプーティアン教授は、微細な針で突いた際に電気信号を発する細胞から、圧力や触覚のように機械的な刺激を検知する受容体を発見しました。
これらの発見から温度や痛み、圧力などを感じる仕組みの解明が進み、慢性的な痛みをもたらす疾患の治療などにも役立てられています。お灸の効果のメカニズムの解明にもつながる貴重な基礎研究です。
そして、今回の学術集会では、ジュリアス教授の研究チームの一員だった富永先生の講演もあり、大変タイムリーで興味深い講習会でした。これからの基礎研究の発展が楽しみです。
灸治療は、一般的に冷え性や不妊症などに用いられることも多いですが、今回は、そうした疾患だけでなく、脊柱管狭窄症などによるしびれ・ふらつきに対する治療や筋疲労などへの臨床報告なども楽しむことが出来ました。