カテゴリー別アーカイブ: 鍼灸講習会・学会報告

10月の不定期休診日のご案内

 10月29日土曜日は、個人的な事情により休診とさせていただく予定です。ご迷惑をお掛けいたしますが、ご了承ください。

 先日、参加した講習会でちょっとショックな発表がありました。当鍼灸院にも最近増加してきているコロナ後遺症や便秘などの発表を楽しむことが出来た有意義な講習だったのですが、一番印象に残ったのは、患者満足度の調査結果でした。

 それは、治療家の経験年数と、患者さんの満足度の調査でした。普通に考えると治療家の経験年数が高くなればなるほど患者さんの満足度も向上していく。と考えがちですが、結果は、正反対!!

 治療家の経験年数が上がれば上がるほど、年々患者さんの満足度が下がるという調査結果でした。

 理由は調査に含まれていなかったので分かりませんが、経験を積めば積むほど、上から目線になったり、雑になったり、患者さんの話を聴かなくなったり。。。様々な事が推測されるというものでした。

 確かに、忙しくなると時間に追われ雑になったり、それまでのようにゆっくりと一人一人に耳を傾ける時間をなかなか取れなくなります。経験を積むと、これで大丈夫と、安易に考えてしまうこともあるかもしれません。心当たりが色々とあって反省させられる内容でした。初心に返り、自己満足に陥ることなく、丁寧に一人一人と向き合うよう改めていきたいと思います。

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6月の不定期休診日

6/3(金)、4日(土)は、全日本鍼灸学会へ参加するために休診とさせていただきます。

ご迷惑をお掛けいたしますが、ご了承ください。

 こちらの記載していなくても、ちょくちょく様々な講習会に参加しています。先日は、関節トレーニングの講習に参加しました。普段、あまり動いていない(動かせていない)筋肉を動かすようにすることにより様々な不調にアプローチしていくトレーニングです。

 普段の治療で十分に効果が出ないときの補完のためや自分自身の健康管理のために参加してみました。

 参加してみた感想は、すごいの一言!!

 慢性的に腰痛を抱え、悪いときは5分ほどしか歩けませんでした。鍼灸治療などで歩行距離はかなり改善していましたが、腰の痛みのないときはなく、痛みで目が覚めてしまうこともしばしばでしたが……。関節トレーニングを初めてした日、面白いほどからだが軽く驚きました!その代わり、次の日からは普段遣っていない筋肉痛が各所に現れしんどかったですが。。

 今は、歩数計アプリを使い、少しずつ歩行距離を増やし、なまった身体をケアしている日々です。歩くことがここまで楽になるとは思いませんでした。面白いトレーニングもあるものですね。

 関心のある方は、関トレとかサボリ筋と検索すると3冊ほど書籍がヒットするので試してみてください。適度な運動をすることにより、心もリフレッシュすることが出来ます。ぜひ、お試しください。

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積聚会学術大会

 今日は、積聚会学術大会に参加しました。もちろん、このご時世なのでオンラインで自宅での視聴です。コロナ禍でほとんどの講習会がオンラインで開催されるようになり、日本全国の講習会に自宅にいながら参加できるので、楽にはなりましたが、自宅だと気を散らすものが沢山ありなかなか集中できず、どちらがいいのか悩ましく感じる日々です。

 今回の講習は、時宜にかなった内容で、コロナ感染者及びコロナ後遺症患者への治療が扱われました。(現状新型コロナ感染症の方の治療は行なっておりません。持病持ちの高齢者と同居しているため基本的にお断りしています。ご了承ください。治癒後の後遺症の治療は承っております。)

 当鍼灸院でも以前からインフルエンザなど感染症の方も見ていたので新型コロナにも鍼灸は有効だと思っていましたが、改めて鍼灸治療の有効性を感じさせられる興味深い内容でした。

 新型コロナは、治癒後も味覚・嗅覚障害や倦怠感など様々な後遺症が現れる方も少なからずおられますが、そうした方への臨床報告も行なわれました。

 ウイルスは、変異していきますし、西洋医学ではそれに併せて薬の開発競争が行なわれますが、鍼灸治療は、変わらず同様の治療で効果が期待できます。人体が非常に素晴らしく造られていること、そして鍼灸治療がそれを効果的に引き出していることを改めて認識させられました。

 他にも、会長と名誉会長による基本的な治療の腹診や腰痛に焦点を当てた話を聞くことも出来ました。やはりなんでも基本が一番だいじですね~。何年臨床経験を積んでも基本的な事がきちんと出来るようしっかりと鍛錬し、繰り返す事が大事である事を再認識させられました。年数を積んでくるとついつい一つ一つの動作がおざなりになりがちですが、改めて丁寧に行なって行きたいと思います。これからも定期的に自分を見つめないし、アップデートしていきたいと思います。

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灸治療の効果と科学的根拠

 日曜日に、オンラインで開催された全日本鍼灸学会の学術集会に参加しました。

 今回は珍しく、鍼ではなく、灸に焦点を当てた学会です。お灸をすると痕が残ることも多いからか、近年は灸よりも鍼をまず選択する鍼灸師がほとんどになってきています。当鍼灸院でも、他の鍼灸院に比べ、灸治療を行なうことも多いと思いますが、まず最初に鍼での治療を行なっています。

 そのような中ですが、今回は灸治療に焦点を当てた学会が開催されました。そして、ちょうどそのタイミングでデービッド・ジュリアス教授のノーベル賞受賞が発表されました。

授賞理由は「温度と触覚の受容体の発見」。
 ジュリアス教授は1990年代後半、唐辛子の成分であるカプサイシンを使った実験で、痛みや熱を神経細胞に信号として伝えるたんぱく質(受容体)「TRPV1」を発見しました。
 パタプーティアン教授は、微細な針で突いた際に電気信号を発する細胞から、圧力や触覚のように機械的な刺激を検知する受容体を発見しました。
 これらの発見から温度や痛み、圧力などを感じる仕組みの解明が進み、慢性的な痛みをもたらす疾患の治療などにも役立てられています。お灸の効果のメカニズムの解明にもつながる貴重な基礎研究です。

 そして、今回の学術集会では、ジュリアス教授の研究チームの一員だった富永先生の講演もあり、大変タイムリーで興味深い講習会でした。これからの基礎研究の発展が楽しみです。

 灸治療は、一般的に冷え性や不妊症などに用いられることも多いですが、今回は、そうした疾患だけでなく、脊柱管狭窄症などによるしびれ・ふらつきに対する治療や筋疲労などへの臨床報告なども楽しむことが出来ました。

 

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全日本鍼灸学会 学術大会

 先週末、全日本鍼灸学会の学術大会に参加しました。去年は、コロナ禍のため中止となったため、二年ぶりの開催です。

 今年は、福岡での開催。ですが、もちろん感染対策のため現地での開催はされず、オンラインでの開催です。

 ブログには特に記載していませんが、コロナ禍が続き、様々な講習会がオンラインで開催され、出席してきました。オンラインでの開催は、主催者側も初めての試みなので、ご苦労されていることと思います。参加者の側からすると移動することなく参加できるので助かります。普段参加していない遠方の講習会にも参加したくなったりして目移りしがちです。しかし、自宅からの参加だと家事、育児、介護などに携わる方にとっては、講習との線引きが難しく集中できませんね。

 今回開催の学術大会は、3日間にわたる講習会です。充実した時間ですが、3日間連続なのでなかなか頭が疲れます。。しかもオンラインという性質上、普段はない後日、録画配信もあります。同時に開催されるセミナーもあるので、全部聴くと5,6日間学び続けることになります。考えるだけで頭が破裂しそうです。。

 3日間のライブ配信を通して、更に成長できた気分です。気分障害や顔面神経麻痺、経絡、災害医療、安全対策等々、多岐にわたる事を学ぶことが出来ました。「NHK東洋医学の本当の力」の方も講師として参加されていて興味深い話をお聞きすることも出来ました。明日から録画配信が始まり、聴けなかったものを聴けるので楽しみです。治療家として、治療技術を高めるだけでなく、安全な環境を整え、安心して皆さんが治療を受けられるよう更に成長していきたいと思います。

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