鍼灸学会三日目

 鍼灸学会三日目は、ベテランの先生方の実技を見せて頂きました。これまでは会場で直に目にすることができましたが、今回は事前に録画したものを映し出すという手法で行われました。
 今回目にすることができたのは、澤田流太極治療と超旋刺、それにスポーツ現場での鍼灸とランチョンセミナーの北辰会の4点です。
 興味深かったのはスポーツ現場での鍼灸。てっきり西洋医学的に筋肉を指標に刺していくと思っていましたが、東洋医学的に経絡を考えてツボを探していたので驚きました。同じ鍼灸でもそれぞれ考え方、治療の仕方が異なるのでとても参考になります。

 午後からは運動器の講座に参加しました。そこで興味深かったのはメインテーマとは違いますが、筋肉の働きに関する点。
 身体中の各筋肉はどのような動きで使われるかそれぞれに役割があります。鍼灸師は一通り鍼灸学生時代にそれらを覚えますが、これまでは関与しないと考えられていた動きにも関わっている物があるのではないかということ。他学会で発表されまだ確証はされていないようですが、その点に関わる臨床報告は大変興味深いものでした。早速実際の治療でも当てはまる患者さんにその点を指標にしてみたらこれまでよりも治療効果が高かったように感じます。
 思わぬ所で意外な事を学ぶことができ、収穫の大きい3日間でした。来年は愛媛。またまた遠方ですが、予定を調整してできるだけ参加し、一層鍼灸臨床家として成長していきたいと思います。

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