療養費の取り扱いの改訂

 暑い日が続きますが、体調は如何でしょうか?
 いつも自宅に併設された鍼灸院にいるので半ば引きこもり状態の私ですが、今日は都内に出向き講習会に行ってきました。あついですね。。。

 余りに暑いので地下街に逃げたら今度は出口が分からず、大分さまよってしまいました。

 ようやくたどり着いた今日の講習会は療養費の講習。わかりやすく書けば保険で鍼灸を行うための講習会です。

 何年か毎に少しづつ改訂されるのですが、今年の改訂が大規模だったので改めて講習に行ってきました。
 改訂された内容を何度も読んで理解はしていたのですが、改訂された内容が多い事、またお役所(法規)の文章が余りにもわかり辛い文章であるので、知らずに不正な請求をしてしまわないようきちんと学んで来ました

 今回改訂された点、細かく書くと多数ありますが、ざっくばらんに書くと

・長距離の往療費減額
・同意書の有効期間の変更
・受領委任払の制度化
そして、それらに伴う様々な変更です。

 往療は、これまで2キロ毎に加算されていましたが、細かい為、故意あるいは過失による過剰な請求が多くあったようです。そのため今回から細かい加算は無くなり、結果的に長距離の往診は大幅な減額となりました。鍼灸師は足じゃなくて腕で稼ぐと言う事ですかね。
 当鍼灸院では基本的に新規の往診は受け付けていませんし、今の所ほとんど影響は無い変更です。往診の不正請求で稼いでいた所は大きな痛手でしょうね。

 同意書の有効期間はこれまでの3ヶ月から6ヶ月に変更されました。そしてそれに伴い、文書での同意や施術経過報告書の提出が義務化されました。
 当鍼灸院では、これまでも文書で再同意を取っていましたし、医療に関わる者として報告書も当然作成するものと認識していましたので期間が伸びたことは単純に業務負担が楽になり嬉しい改訂です。ただ書式が決められてしまうので最初は少し戸惑うことになるかと思います。

 一番大きな受領委任制に関しては多岐に渡りここに書いて要られませんが、嬉しい改訂です。
 様々な書類もあり、責任も増えるので大変でしょうが、願わくば多くの保険者(保険組合)が今回の改訂に対応してくださいますように。
 細部に渉る改訂が多くまだまだ消化しきれていませんが、私だけでなく他の方たちもわからないことが沢山あるようで質疑応答はかなり紛糾していました。協会・組合もまだ手探り状態とのことなので仕方ないですね。
 恣意的に解釈できそうな文章もあり保険組合の出方もちょっと怖いですが、これから鍼灸治療が広く受け入れられていく一歩となるのではと感じさせる改訂でした。

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