全日本鍼灸学会

 無沙汰をしております。久しぶりのブログの更新。色々と慌ただしく生活しているとついおろそかになってしまいますね。

 先週末はお休みをいただき全日本鍼灸学会の学術大会に参加してきました。毎年、場所が変わり日本各地で順繰りに開催されておりますが、今年は福島。大震災で開催中止になった福島大会がようやく開催されました。

 会場となったビックパレットのとなりには、まだたくさんの仮設住宅が並びたくさんの方が生活されております。そのようなところでの大会なので今年は、例年の内容に加えて災害ボランティアとしての他の医療職種と共に働くためのセミナーや災害医療の報告、復興等が扱われた内容が多かったです。

 毎日複数の会場で様々なプログラムが同時進行しておりますが、自分は一日目には、しびれや難病をテーマのシンポジウムに参加しました。しびれは鍼灸院で扱うことの多いものですが、実は英語ではピタリと当てはまる語もなく、あまりにも様々な疾患を包含しているため、簡単に治る事もあれば、時により非常に治療することの難しい分野です。この取り扱いの難しい点に関して医師も含めた講演者から多くのことを学ばせていただきました。
 難病のシンポジウムでは、今年は膠原病や潰瘍性大腸炎などにも焦点が当てられておりました。なかなか治療の難しい点ですが、時により鍼灸治療で自覚症状が非常に軽快することがあります。それでも必ず西洋医学と併用しなければいけない、自覚症状とは、うらはらに悪化していることもあるので鍼灸院だけで抱え込まないよう注意を促されておリました。当鍼灸院では、いつも医師との併用を勧めておりますが、そうしていない鍼灸院が今でもあるのでしょうかね。

 二日目、三日目は、産科、婦人科、ガン、精神科等の様々な講座に参加しました。こうした講習の助かる点の一つが治療道具の新製品の紹介。産科で活用できそうなものが講習の中で紹介されていたので早速購入しました。
 産科では、逆子で来られる方が多くいますが、なかなかうつ伏せになることに不安を感じる方が少なくありません。そのような時には横向きの姿勢で治療を行いますが、患者さんにとっては横向きよりもうつ伏せの方が血圧など様々な面で良い状態です。今回購入したのは、お腹の大きくなった妊婦さんでも安心してうつ伏せになれるよう開発された枕です。お腹の大きな方の不安感を取り除き少しでも良い治療を提供できるのではと思い早速購入しました。

 様々な発見、気づきの多い三日間でした。

 千葉も暑かったようですが、福島はもっと暑かったです。体調を崩さないよう気をつけてくださいね。

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