神経症とは?

 神経症(神経症性障害、不安障害とも呼ばれます)とは、いわゆるノイローゼのことで、不安神経症、恐怖症、強迫神経症などに分類されます。現在はあまり使われていない名称です。こころの障害のうちでも最も頻度の高いもので、一般的に人口の10%を超えるとも言われています。年齢的には、10代後半から40代までに発症するのが普通です。
 不安神経症や恐怖症では、突然強い不安感、恐怖感などが襲って来て、動悸、胸苦しさ、息切れ、呼吸困難などのパニック発作をおこすことがあります。人に会うことが怖くなる対人恐怖や広い道路等で不安になる広場恐怖、強い不安で電車に乗れない等様々な症状が現れます。
 また、強迫神経症では、小さなことが意に反して頭から離れなくなってしまい、たとえば、夜、戸締まりが心配で何度も起きだして確認せずにいられなくなったりします。
 いずれも、共通する特徴は強い不安と緊張です。神経症は体の病気や精神病ではなく、心理的なことが原因で起こるのが特徴です。もともと性格的に神経症になりやすいタイプの人が、精神的にショックな出来事があったことなどをきっかけに発病すると考えられています。また、症状以外での現実検討能力は保たれていて、「人には知られたくない」 と表面的には普通の生活を送っている場合も多く見られます。
 鍼灸治療は、自律神経の働きを治し、気持ちを落ち着けます。各種の不安感や強迫観念も徐々に和らいで行きます。ぜひ、早めに鍼灸治療をお試しください。


当鍼灸院での治療

 鍼灸治療には様々な流派が有り、鍼灸師毎に鍼灸治療の仕方が全く異なると言われています。当鍼灸院では、東洋医学に基づいた積聚治療という方法で鍼灸治療を施しております。積聚治療は、全身に鍼を接触させて行って治療を進めていきます。整形外科的な疾患であれ精神疾患であれ病名にとらわれることなく、どんな病気でも全身の調子を整えつつお悩みの症状を治療していきます。
 積聚治療では、不安感や憂鬱感に捕らわれてしまうなどのお身体の不調の原因は『冷え』にあると考えています。ここでいう『冷え』という言葉は物理的に冷たいというだけのことではありません。簡単に書くと生命力の低下です。鍼灸治療を施すことにより、身体を芯から温め、冷えを取り、症状をとっていきます。お身体の不調のその原因から取り除く、根本からの治療を行います。治療を続けることにより、頭もすっきりとし、不安感にとらわれることなく日々の生活を送ることができるようになります。
 病院(精神科や心療内科)での治療で改善しなかった時や早くつらい症状から解放されたい時など神経症でお悩みの方は、お早めに鍼灸治療をお試しください。


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