更年期障害とは?

更年期障害とは?【その原因】

 更年期になると、加齢に伴い卵巣機能が低下してゆきます。更年期障害は、卵巣から分泌される女性ホルモンであるエストロゲンの減少に伴い発生します。ホルモンバランスの乱れにより起こるもので、その症状がひどく、仕事や家事など日常生活ができないほどの状態の方もいます。
 更年期障害は様々な症状を訴える割には、外見的に特に変化が見られないため(他覚的な症状がほとんどないため)、また誰もが通過する過程とされ、周囲の人(特に男性)にはそのつらさがなかなか理解してもらえず苦しんでおられる方が多くおられます。
 あまり知られておらず、比較的問題にもなりにくいものですが、男性にも更年期障害はあります。40代以降の男性に起こることがあり、特に男性に起こる更年期障害のことを男性更年期障害と呼ぶこともあります。
 女性の場合、前述したように閉経期の前後になると卵巣機能が低下し、卵巣から分泌される女性ホルモンの量が減少することにより起こります。男性の場合、30歳前後より睾丸の精巣から分泌される男性ホルモンの量が減少し、その結果40代後半になって更年期障害の症状が起こることがあります。
 男性更年期障害は、女性の更年期障害に比べてあまり問題にならないのは、女性のホルモンバランスの変化よりも、男性のホルモンバランスの変化の方が緩やかだからと言われています。緩やかな変化なので症状も現れにくく、その上、年のせいと簡単に片付けてしまうことが多くあると見られます。ただし、あくまで一般的に女性の場合と比較してということであり、男性の場合も、人により強い負担や自覚症状を伴う場合があります。

更年期障害とは?【その症状】

 様々な身体的症状や自律神経症状(自律神経失調症を合わせてご覧ください。)が現れるのが更年期障害の特徴です。
 更年期障害の代表的な症状は、ホットフラッシュ(顔ののぼせやほてり)、発汗などの症状です。ホットフラッシュは閉経女性の40〜80%に認められ、1〜数年間続き、長期にわたる場合もあります。
 精神症状としての憂うつは、閉経女性の約40%に認められています。また、日本の更年期女性の特徴として、ホットフラッシュよりも肩こりや憂うつを訴える頻度が高いことがわかっています。
 その症状には、ホルモンの急速な変化に伴い急速に発現する症状だけでなく、閉経後数年から10年以上してから徐々に発生する遅発症状もあります。

急速に現れることがある症状
 のぼせ(ホットフラッシュ)、ほてり、口の渇き、のどのつかえ、息切れ、下痢、便秘、冷え症、発汗異常、脈が速くなる、動悸、血圧が激しく上下する、めまい、うつ状態、イライラ感、不眠、腹痛、頭痛、微熱、手足のしびれ、めまい、耳鳴り、生理不順など
遅れて現れてくる症状
 性交痛、 萎縮性(老人性)腟炎、勃起不全(ED)、尿道炎、尿失禁、皮膚委縮、肥満、腰痛、肩こり、疲労感、骨粗鬆症、動脈硬化症など

 いずれも心身症の様相を呈することが多く、症状の強弱には精神的要素(ストレス)が大きくかかわってきます。

更年期障害とは?【東洋医学では?】

 東洋医学では天癸(てんき)という言葉があります。
 天癸とは生殖機能の成熟を促す物質であり、人体の生殖機能を促進し、維持する働きがあるとされています。西洋医学的に簡単に考えると性ホルモンといえるかもしれません。
 中国鍼灸医学の古典書である素問という書物の中では、女性の場合は7の倍数の歳で、男性は8の倍数で身体が変化していくと記載されています。
 女性は14歳、男性は16歳前後から天癸は産生され、性機能が成熟してゆきます。そして、女子では月経、男子では射精という現象が現れ、生殖能力が備わります。
 素問の中では、女性の場合、35歳から老化が進行し始め、天癸が衰えていくとされています。そして42歳前後、49歳前後がそれぞれ節目の歳として挙げられています。
 この天癸の加齢に伴う急激な変化が、更年期症状をもたらすと考えられています。

更年期障害とは?【その治療】

 一般的に病院(婦人科)ではホルモン補充療法が用いられています。その他には、漢方薬やプラセンタ療法が用いられることもあります。
 更年期障害には鍼灸治療が非常に効果的です。薬物療法ではあまり症状の改善がみられなかったり、ホルモン療法の副作用が心配な方などが来院される事が多く見られます。ぜひ、副作用もなく、より自然に近い治療である東洋医学(鍼灸治療)をお試しください。
 鍼灸治療には様々な流派が有り、鍼灸師毎に鍼灸治療の仕方が全く異なるといわれています。当鍼灸院では、東洋医学に基づいた積聚治療という方法で鍼灸治療を施しております。積聚治療は、全身に鍼を接触させて行って治療を進めていきます。お悩みの症状が何であれ全身の調子を整えつつ治療していきます。
 積聚治療では、どんな病名・症状であれ、お身体の不調の原因は『冷え』にあると考えています。ここでいう『冷え』という言葉は物理的に冷たいというだけのことではありません。簡単に書くと生命力の低下です。鍼灸治療を施すことにより、身体を芯から温め、冷えを取り、症状をとっていきます。表面的に現れている症状だけを取る一時しのぎの対症療法ではなく、原因から取り除く根本からの治療を行います。更年期障害でお悩みの方は、お早めに鍼灸治療をお試しください。


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