生理不順を根本的な原因から改善に導く鍼灸治療

 近年は、生理不順に悩む女性が増えてきています。生理不順は、病気が潜んでいたり不妊症を招いたりするなど注意が必要な症状です。そこで、生理不順が起こる原因と鍼灸治療が効果的な理由を、東洋医学を交えながら解説します。

生理不順の原因

 正常な生理周期は、25〜38日、生理の期間が3〜7日とされています。この周期や期間が規則的にみられない状態が生理不順です。
 生理不順は、ホルモンバランスの乱れや子宮や卵巣などのトラブルや病気などが原因と考えられています。
 生理周期を司るホルモンは視床下部、脳下垂体、卵巣が関係しています。その3つの器官のどれか一つでもトラブルが起こると生理のメカニズムにも影響が出てしまいます。ホルモンバランスの乱れは、生活環境の変化や精神的なストレス、過度なダイエットなどで引きおこされると言われています。
 また、子宮や卵巣などに関わる病気があるとホルモンの分泌が上手くいかず、生理が不順になる場合があります。卵巣の形態異常によって、排卵や子宮内膜の増殖が困難な場合、ホルモンの分泌に関連する甲状腺や脳下垂体に腫瘍がある場合にも生理不順になる可能性があります。

東洋医学からみた生理不順

 西洋医学では、生理不順が女性ホルモンの不足によるものの場合は、補充しながら分泌機能が回復するのを待つという治療方法です。しかし、不足している女性ホルモンを一時的に補充しても、分泌機能が回復されたわけではないので、ホルモンが足りなくなってくれば生理不順は繰り返されてしまいます。
 一方、東洋医学では「冷え」が身体の機能を低下させると考えられています。生理不順もそのひとつで、根本的な原因である「冷え」を鍼灸治療で取り除き体の機能の回復を促します。

日常生活を見直す

 治療によって機能が回復したら、その健康な状態を維持するためにも日常生活に心を配ることが大事です。
 睡眠不足や運動不足は、血流の低下を招き冷えに繋がります。質の良い睡眠を確保することや適度な運動が血流の改善には有効です。また、ストレスはホルモンバランスを乱す要因の為、アロマを利用したり好きな音楽を聴いたりするなど自分なりの方法で、ストレスを解消していくことも大切です。
 極端なダイエットや偏った食事も体の機能を低下させてしまいます。栄養バランスのとれた食生活を心がけましょう。

自分の生理を知っておきましょう

 自分自身の体の状態を教えてくれるのが生理といえます。生理に問題があるなら他の自覚症状がなくてもお身体は不調を訴えています。本格的に体調を崩してしまう前にお身体のメンテナンスを行ないましょう。

当鍼灸院での治療

 鍼灸治療には様々な流派が有り、鍼灸師毎に鍼灸治療の仕方が全く異なります。当鍼灸院では、東洋医学に基づいた積聚治療という方法で鍼灸治療を施しております。積聚治療は、全身に鍼を接触させて行って治療を進めていきます。生理不順の原因が何にあるとしても全身の調子を整えつつ治療していきます。
 積聚治療では、生理不順などお身体の不調の原因は『冷え』にあると考えています。ここでいう『冷え』という言葉は物理的に冷たいというだけのことではありません。簡単に書くと生命力の低下です。鍼灸治療を施すことにより、身体を芯から温め、冷えを取り、症状をとっていきます。表面的に現れている症状だけを取る一時しのぎの対症療法ではなく、原因から取り除く根本からの治療を行います。
 婦人科など病院での治療で改善しなかった時やホルモン剤などを服薬したくない時、西洋医学と併用して少しでも早く調子を整えたい時など、お早めに鍼灸治療をお試しください。

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