足の痛み

足の痛みの 概要 と 原因となる疾患

足底筋膜炎  、  モートン病  、  アキレス腱炎  、  捻挫
コンパートメント症候群  、  筋断裂(肉離れ)

足の痛みの 治療 と 当鍼灸院での臨床例

治療例1 モートン病  、  治療例2 足底筋膜炎  、  治療例3 外反母趾

すずめの森はり灸院

足の痛み 【概要】

 足に痛みを生じさせる疾患は多数存在します。偏平足やハイアーチ等足のアーチの問題もあれば、捻挫や足底筋膜炎やモートン病等が原因のこともあります。このページ内では脚に痛みを生じさせる疾患の中でも特に膝から先に症状を発生させる疾患で鍼灸治療が効果的なものを記していきます。
 臀部や太もものあたりから痛み、しびれがある際は、椎間板ヘルニア坐骨神経痛、脊柱管狭窄症、閉塞性動脈疾患等が考えられます。


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足の痛み 【原因疾患】

足底筋膜炎

 足底腱膜炎とも言われています。足の指の付け根からかかとの辺りまで、足の裏には膜のように腱や筋膜が張っています。その腱組織・足底筋膜に何らかの原因で炎症が起き、小さな断裂を起こして痛みをもたらす病気です。多くの場合、かかとの前下方あたりに痛みが起きます。40歳から50歳代以上の方に多く見られますが、若い世代でもスポーツをしている方等にはよく見られます。

 朝起きてからの最初の数歩はとても痛みがありますが、少しするとそのうち軽くなってしまうのが特徴です。他にも長い間座り続けた後に急に歩き出すと痛む、かかとの骨の前方内側を押すととても痛いところがある。これらが足底筋膜炎の特徴です。歩けば歩くほど痛みが増して行く時は、他の疾患の可能性があります。

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モートン病

 あまり知られていない病名ですが、意外と病名を知らずに(あるいは坐骨神経痛などと勘違いして)鍼灸院に来られることが多い疾患のように感じます。足の裏や甲の部分のしびれ感や痛み、灼熱感を発生させます。
 靴が原因であることが多く見られます。ヒールなど先の細い靴などを長時間履いていて、足先が圧迫され続けている事が原因である事が多く見られます。その圧迫部位で炎症が起こり、神経を圧迫して、症状が出てきます。
 指と指の間の部分がしびれたり、感覚が鈍くなったり、痛みを生じたりします。第3-4足趾間に生じる事が多いですが、他の指の間でも生じます。また、痛みは強いことも少なくなく、時には、下腿にまで及ぶことがあります。そのため、坐骨神経痛とかヘルニアと誤解している方も多いように感じます。

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アキレス腱炎

 アキレス腱炎は使いすぎによるオーバーユース症候群のひとつで、運動時などにかかとの付近に痛みを生じます。スポーツ障害としては頻度の高いものです。繰り返しのストレスによりアキレス腱に微細な部分断裂が生じて発症します。
 中年以上の市民ランナーやウォーキングをしている人に多く発症します。使いすぎが大きな原因となるため、運動量と発症には密接な関係があり、不適切なトレーニング方法が原因となっていることもあります。また、靴の不適合や扁平足などの足部の変形も原因のひとつです。
 かかとの後ろの部分から上方2から6cm部分のアキレス腱が腫れ、押さえると痛みが増強します。運動したあとや朝起きた時の歩き始めの痛みが強く、症状が進行すれば安静にしていても痛いことがあります。
 アキレス腱周囲の他の組織の問題の場合、アキレス腱周囲炎とかアキレス腱滑液包炎といった別の疾患のこともあります。

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捻挫

 捻挫は、運動や日常生活で転倒した際などに、手首や足首をひねり、関節部分が傷つくことで起きます。関節の運動許容範囲を超えて負荷がかかるときに起きる外傷です。関節を構成している相互の骨と骨の間にずれが生じていないものを捻挫といい、多少なりともずれが生じたものは脱臼あるいは亜脱臼と言われます。人体の様々な関節で起こりますが、中でも多いのは足関節(足首)です。
 捻挫の症状は、受傷した関節の種類や靭帯損傷の程度によって様々です。一般的には関節の痛みや腫れ、そして場合によっては皮下出血が生じます。はれや皮下出血が顕著な場合には靭帯が断裂しているおそれもあります。

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コンパートメント症候群

 筋区画症候群とも言われます。筋肉や血管、神経組織は、筋膜や骨間膜などによって囲まれており、いくつかの区画に分かれています。このそれぞれの区画をコンパートメントといいます。外傷などによりコンパートメント内の組織圧が上昇して循環不全を生じ、筋肉、神経組織の機能障害が生じてくる病気をコンパートメント症候群といいます。
 筋区画は下腿には前部、外側、深後部、浅後部の4つのコンパートメントがあります。前腕には屈筋群、伸筋群、橈側伸筋群の3つの筋区画があります。
 コンパートメント症候群は急性型と慢性型があり、急性型の場合は筋や神経の組織が壊死して重大な障害を残すことがあるのですぐに病院を受診してください。スポーツを良くしている方では慢性型のコンパートメント症候群がしばしばみられます。主な症状は疼痛、腫脹、感覚障害、運動障害などで、筋を他動的に伸長させたときにも疼痛が発生します。

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筋断裂(肉離れ)

 筋断裂(肉離れ)は、別のページに詳細を記していますので、そちらをご覧ください。筋断裂(肉離れ)

足の痛み 【治療】

 

当鍼灸院での治療

 鍼灸治療には様々な流派が有り、鍼灸師毎に鍼灸治療の仕方が全く異なります。当鍼灸院では、東洋医学に基づいた積聚治療という方法で鍼灸治療を施しております。積聚治療は、全身に鍼を接触させて行って治療を進めていきます。足の痛みであれ、どんな病気でも全身の調子を整えつつお悩みの症状を治療していきます。足が痛いからといって、必ずしもそこに鍼をするわけではありません。時により痛いところに刺すこともありますが、痛い所に鍼をしなくても痛みが楽になることもしばしばです。
 積聚治療では、モートン病などによる足の痛みの原因は『冷え』にあると考えています。ここでいう『冷え』という言葉は物理的に冷たいというだけのことではありません。簡単に書くと生命力の低下です。
 ですから、足が痛いからといって、痛い所だけを治療するのではなく、全身的な治療を行います。そのようにすることにより、症状の本当の原因となっている『冷え』を取り除き、症状を緩和させていきます。驚かれる患者さんも多くおられますが、背中やお腹など痛い所から離れている箇所に鍼を当てていると症状が取れていく事がしばしばです。
 鍼灸治療を施すことにより、身体を芯から温め、冷えを取り、症状をとっていきます。痛みという症状だけを取る一時しのぎの対症療法ではなく、足の痛みを生じさせてしまった身体の内部の原因から取り除く、根本からの治療を行います。
 足の痛みから早く解放されたい時は、お早めに鍼灸治療をお試しください。


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足の痛み 【当鍼灸院での臨床例】

【症例 : モートン病】

 我孫子市在住 62歳 女性
 3ヶ月前から足先から大腿部にかけての痛み、しびれが発生。整形外科を受診し、坐骨神経痛との診断、その後、病院と整体に3ヶ月間通院。大腿部の症状は収まったが、足先の違和感、痛みが取れない。
 現在は、左足の母趾、次趾間に違和感と痛みがある。
 特に他に既往歴はなく、これまで健康に過ごしてきた方。交通事故の既往歴はないが、頸部に圧痛は有り。

【治療】

 初診の方ですので、最初の時はまず積聚治療の基本的な治療を行いました。お腹はみぞおちのあたりに顕著な圧痛があるだけで全体的に暖かく、弾力もあり足に症状が出ている割には比較的良い状態でした。頸部や腰仙椎部に反応が出ていたのでそのあたりも念頭に置きつつ治療を行いました。
 その後、最後に足の指先にあるツボに幾らかお灸を加え、治療を終了。治療をしている際にしびれ、痛みが減少し、横になっている時には感じないほどになっていましたが、治療後、ベッドから降りて足に体重がかかるとすぐに痛みを発症。痛みの程度は今までと変わらないほどの状態。


 2診目(初診日から7日後)は、前回の痛みの出方から坐骨神経痛ではなく、やはりモートン病ではないかと考え、治療を行うことにしました。モートン病で現れやすい指標をゆっくり丁寧に触診してみたところ予想通り複数箇所、ごく狭い範囲に顕著に現れていました。今回はその点を指標に加えて積聚治療を行いました。
 指標の変化を見つつ、補助治療を行い、指標が完全に消えたところで治療終了。治療後、立ち上がってもらった所、今までのような痛みは出ず、二回目の治療で終了としました。

【考察】

 足は、身体の最下部に位置していて、地面の冷えを最も直接的に受ける箇所です。だからこそ、冷えに対する抵抗力も強い箇所です。特に外傷もないのにそこに強い痛みを感じているので精気の虚(冷え)が大分ある状況とも考えられます。自分のつたない問診力ではその原因がどこにあったのかはっきりとつかめませんでしたが、この方の場合、昔の頚部の損傷の影響が残っているところに過労やストレスが加わったことが原因ではないかと感じます。
 当鍼灸院では、基本的に東洋医学的に症状を考えるようにしているので、あまり西洋医学的な病名にはこだわりません。ですが、こちらの方は本当に坐骨神経痛なのか、当初から非常に疑問に感じた症例です。
 西洋医学的にはあまり考えないようにしているとは言っても、患者さんの主訴(一番つらい症状)は治療効果を確認する為の大事な指標です。この方の場合、足の甲の痛みですが、大切な指標ともなる障害部位が坐骨神経痛とモートン病では全く異なります。坐骨神経痛では、腰椎や梨状筋の辺りで傷害されている事が考えられますが、モートン病では、症状のまさに出ている箇所で傷害されている事が考えられます。
 整形外科等で診断されていても疑ってかかるようにして治療に当たるようにしていますが、今回もその点を痛切に感じさせられるものでした。初診時から丁寧に問診、触診していたら初回の治療で患者さんの痛みを取り除くことができていたかもしれません。当初は坐骨神経痛と併発していたのか、あるいは長引く痛みがストレスとなって身体を冷やし、足部に新たな症状を呈するようになったのかもしれません。
 鍼灸師の資格を取得するには東洋医学だけでなく、西洋医学の知識も必要です。西洋医学的に様々な病気を学びますが、残念ながらモートン病はそこには含まれていません。そのため、モートン病を知らない治療家も多くいます。その割に比較的臨床で見る機会の多い症状で、他の病気と誤解されていることが多いように感じます。
 鍼灸の先生によっては、東洋医学の知識だけで十分として、西洋医学的な事は考えない方も多くいます。あるいは西洋医学的な面しか考えない鍼灸師もいます。どれが良いのかわかりませんが、私個人は、西洋医学的にも東洋医学的にも両面から考えて治療を行うようにしています。


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【症例 : 足底筋膜炎】

 守谷市在住 20代 女性
 1週間前に右足に痛みを発症。整形外科にて足底筋膜炎の診断。整形外科及び整骨院で治療をしたが効果を感じずに当鍼灸院を受診。
 中学・高校時代にバレーボールをしており、その際に両足とも捻挫を繰り返す。また、左膝を痛める。
 一年前に過呼吸発作を起こすが、その後再発はなし。
 お仕事上、安全靴を履いて走り回ることも多く、足を酷使している。また、甘味の多い食生活で便秘気味。睡眠時に夢を見ることも多く、朝スッキリと目覚められないことが多い。交通事故等は既往歴なし。

【治療及び考察】

 積聚治療の基本治療を中心に施術。お腹を触るとみぞおちの辺りに強い痛みがあるので心積心虚症として治療を行う。基本治療の後、胸椎に強い圧痛の現れている箇所(長野式キー子スタイルでの砂糖穴)が残存するので数壮お灸を加える。
 その後、右足の足の指の間のツボに顕著な反応の現れている箇所があったので、そこに補助治療を行う。
 初診の治療後は、足の痛みは全く感じない程度まで回復。
 前述したように、足の痛みが出るということは、強い精気の虚が存在していると考えられます。それを裏付けるかのようにみぞおちの痛みは治療後も残存。そのため念のため、もう一度治療に来院するように勧めると共に食生活の見直しを促す。
 二診目、来院時には多少痛みが戻っているが、日常生活に問題のない程度で、ほとんど気にならないとのこと。朝、起き上がるときに痛みを感じる程度。睡眠も改善。腹症は前回と同じようにみぞおち部分に痛みがあり心積心虚症として治療する。
 積聚治療の基本治療の後、補助的な治療を行い、お腹を確認するとみぞおちの痛みも無くなっている。代わりに下腹部にやや痛みが出ていることから右の足底を指標にしつつ、四肢の要穴に補助治療を加える。
 治療後の腹部の反応もずいぶんと改善していることもあり、2診目で治療終了。
 この臨床例のように病院や整骨院で治療効果のあまり出ない方でも鍼灸治療を行うことにより劇的に改善することがしばしば見られます。お身体の不調が見られるときはお早めに鍼灸治療をお試しください。


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【症例 : 外反母趾】

 鎌ケ谷市在住 40代 女性
 三ヶ月ほど前から動いた時に右足の指(第2から4趾)の付け根付近に激しい痛みが出るようになる。これまでに2箇所の整形外科に行ったが症状は変わらずに激しい痛みが続いている。
 レントゲン検査では異常なし。外反母趾のために圧迫されて痛みが出ているだろうとの診断。しばらくしたら治るだろうと言われていたが、改善の様子が見られないので当鍼灸院に来院。

 

【既往歴】

 学生時代にテニスやバドミントンをしており、捻挫や打撲は数度有り。
 21歳の時に階段から転落。一人では歩くこともできずに家族に迎えに来てもらい、抱えてもらって帰宅。
 幼い頃から、汗をほとんどかくことがない。また普段から軟便気味

【治療及び考察】

 初診 右足の各指の間のツボに強い反応有り。下腹部に強い痛み。他特に所見なし。
 腎積腎虚症として、治療。小さい頃から汗をかかないでその上、普段から下痢気味なので陰虚性が非常に強いことが考えられる。治療方式は、初診であることも考慮して、第一方式で行う。
 基本的な治療を行った後に、右足の指の間の反応の強いツボを刺激。ほとんどの痛みが改善するも、丁寧に触診すると第二趾の中足指節関節の外側に強い痛みが残存。施灸を加える。 押した時の痛みがなくなったのを確認して治療終了。
 治療後、患者に立ち上がって動いてもらうと痛みが全く状況。非常に感激して飛び跳ねるように喜んでいたが、それでも痛みは出ない。
 生来、非常に陰虚性の強い体質であることが考えられる上に、足の痛みは難治性のものも多いので、再度痛み出す懸念にも触れたが、幸いその後痛みの再発はなく治療終了。


 整形外科に3ヶ月かかっても何ら改善の兆しもなく時間が経過し、非常に不安感を感じている様子でしたが、当鍼灸院では、一度の治療で完治した症例です。
 すべての患者さんにこのような治療効果を提供できるわけではありませんが、整形外科や他の鍼灸院で改善しなかった方でも当鍼灸院では短期間で完治した方は多くおられます。
 どうぞ、諦めることなく一度当鍼灸院へご来院ください。


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