松戸:戸定邸

 所用で松戸方面にいったついでにちょっと寄り道して戸定邸に行ってきました。

 

 戸定邸は、徳川幕府最後の将軍慶喜の弟、昭武の別宅です。
 明治時代の徳川家の住まいがほぼ完全に残る唯一の建物だそうです。権力の座を奪われた旧大名家なので、鴨居など建物内の装飾は最小限に押さえられ静かな空間が広がっています。

 そんな中、建物内には、ひな祭りの飾り付けが各所に。

  

 残念ながら復元工事中で庭園内には入れませんでしたが、隣接する庭園は国の名勝にも指定されています。
 国の指定の名勝にもなっている由緒正しい大切な文化財です。

 梅園もあり、赤・白の梅の花が咲き誇っていました。

 梅は、東洋医学にも身近なもので梅にまつわる物が幾つもあります。

 例えば・・
 『 梅核気 』 
 核とは、種の事です。 梅の種がのどに詰まったような変な感じ、吐き出したくても吐き出せないし、飲み込むことも出来ない。そんな症状を現す言葉です。
 西洋医学的にいえば、神経性咽喉頭部狭窄症とか咽喉頭異常感症、ヒステリー球なんて呼ばれています。西洋医学の病名は、無機質な感じでとても重傷のような気がしますが、梅核気と言われると風流があって患者さんに余計な心配をかけないですむのではないかと思います。
 古代中国から比較的よく見られる症状で、鍼灸治療で改善することも多いです。お悩みの方はお近くの鍼灸院へ♪
 もちろん、本当に梅の種をのどに詰まらせ窒息しそうな時は、救急車をお願いします。

 他にも梅にまつわる物には、『 梅花鍼 』 と言う物があります。

 写真のように長い柄の先に鍼のついた先端があります。個人的には梅の花にはとても見えませんが、考えた方は無数についている鍼から梅の花を想像したのでしょうか。
 梅花鍼は、鍼のついていない柄を持って軽く揺すり鍼で皮膚をたたいて接触刺激を与えるという刺さない鍼です。AGAや円形脱毛症、薄毛の治療などに使われることがあります。(当鍼灸院では梅花鍼は使用しないで治療を行なっております)

 鍼灸というと肩こり・腰痛と思われがちですが、実際には様々な症状に効果的です。
 こんな症状で行ってもいいのだろうかなんて悩まないでお気軽にご来院ください

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