遅延型食物アレルギー

 最近よく耳にする遅延型フードアレルギー。片頭痛、慢性疲労、肩こりなど、原因がはっきりしない体の不調を抱える人が多くいますが、それらの原因として注目されてきています。

 遅延型食物アレルギーは、食物が過剰摂取になってしまい腸管(小腸)に詰まり、引き起こされるアレルギー。その人の身体にとって特定の物質が消化能力を超えているのに、食べ続けることによって、アレルギーを起こすようです。

 よく知られている食物アレルギーはエビ、カニ、そばなどによく見られ、食べて数秒~数分でじんましんやかゆみなどの症状が現れます。これは即時型アレルギーと呼ばれ一般的に食物アレルギーというとこちらをさします。それに対して食後3時間程度から数日後に症状が出るものが、問題の遅延型フードアレルギー。時間が経ってから現れるので、何が原因かわからずに食べ続けてしまう人も少なく無いようです。朝食に食べたバナナやヨーグルト、目玉焼き、ロールパンなどがその人のアレルギー源だとすると、夕方くらいに眠くなったり、片頭痛が起きたりするそうです。朝食べたものが夕方ごろに症状が出ても、食べ物が原因と考える人はまずいないでしょうね。。

 しかも問題は現れてくる症状。肌のトラブルだけでなく、頭痛、慢性疲労、うつなど、表れる症状は人によって様々で多岐にわたること。その人の一番弱い部分に出てきます。肌が敏感な方なら、ドライスキンや湿疹、アトピー性皮膚炎など。胃腸の弱い方なら便秘や下痢。様々な症状で現れるので、自分の長年悩んでいる症状がまさかアレルギーだったなど思いもつかない人が多そうです。

 一般に健康的といわれる食品でも自分に合わないものもあれば、大量にとりすぎるとアレルギーの原因となる場合もあります。
 日本国民総健康オタクとも言われる昨今、テレビでも広告でも健康情報やサプリの広告が溢れかえっています。テレビで〇〇が健康に良いと放送されるとすぐにスーパーでは売り切れ。でも良かれと思ってしていても実はそれが病気の元。特定の品目の過剰摂取がアレルギーを引き起こしたり、病気を作り出していることは当鍼灸院に来られている患者さんにも多くいます。これはサプリにも言えることです。
 健康情報に踊らされずに自然な方法で様々な食物をバランスよく取り入れるよう心がけたいです。

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