鍼と共に私がよく使うのがお灸です
お灸はもぐさを様々な大きさ、形状に捻って使用しますが、もぐさはもともと何かご存じでしょうか
もぐさの原料はよもぎですよもぎの葉を乾燥させて、石臼で挽いて、その後ふるい(篩)にかけて不純物を取り除く。その過程を何度も繰り返した物です
どれぐらい繰り返すかにより、不純物の混ざり方が違います。不純物が多いほどお灸は高温になります
左側の淡い色の物が良質もぐさで、右側が荒もぐさです。
不純物の少ない良質もぐさは透熱灸に、不純物の多い粗悪もぐさは知熱灸や隔物灸、灸頭鍼に使用します。
一番右側の大きな物が知熱灸で、残りの左側三つが透熱灸として使用しています。
透熱灸は左から順に形状から糸状灸、半米粒大、米粒大などと呼ばれます。基本的に最後まで燃やしますが、糸状灸はチクッと感じるぐらいで熱くありません。先日、生後10ヶ月の夜泣きのひどい赤ちゃんにしましたが、「今何かしたの」って感じで全く泣きもしなかったです。写真の定規の目盛を見れば細さが分かると思います。米粒大は熱いです
私は知熱灸を一番よく使います。以前も書きましたが知熱灸は、最後まで燃やさず患者さんが熱く感じたら取り去ります。患者さんによっては突然熱く感じる方もいますが、基本的にはじんわりと暖かいお灸です。
灸頭鍼は、やや太めの鍼を刺して、その頭にもぐさの固まりをつけます。
輻射熱でほんわかと暖かいお灸です。
隔物灸は、お灸と皮膚との間を様々な物で隔てるお灸で味噌灸、塩灸、びわの葉灸などがあります。
灸頭鍼や隔物灸は当院では、あまり行っていません。
お灸は熱いものと決めつけないでね
お灸で身体の芯からほっこりと暖まってください。