がんと鍼灸

 昨日は、全日本鍼灸学会の講習会に行ってきました。
 場所は、東大。
 何度も行っていますが、今回はちょうど紅葉が綺麗でした。
  カメラを持って行くのを忘れてしまい残念。構内の池の辺も非常に綺麗で見学に来ている方や写生をしている方がたくさんおられました。せっかくなのでガラケーで撮りましたが、やはりいまいち。。せっかくの紅葉の美しさが全然わからない一枚です。。

 講習会場も、いつもと違う建物でここでもまたカメラをもってこなかったことに後悔。。昔ながらの味のある校舎そして趣のある大講堂、素敵でした。

 講習は、題にもあるようにがんと鍼灸というテーマで扱われました。
 当鍼灸院にも抗がん剤の副作用を抑えるために来られている方や手術や放射線が嫌なのでできるところまで自然な代替療法で試してみたいという方などが来られています。
 今回の講習でも、医師に宣告された余命期間が過ぎても元気に来院されている患者さんの症例や緩和ケアにおいて鍼灸治療を行うことにより鎮痛剤を減弱できる点等が扱われておりました。
 近年、鎮痛剤の進歩によりこれまで緩和ケアにおいて鎮痛のためになされてきた鍼灸治療の必要性も薄れてきておりますが、どうしても鎮痛剤では意識も朦朧としてしまう副作用が出てしまいます。鍼灸治療ではそのようなこともなく最後まで意識を比較的に高い状態に保つことができます。
 鍼灸治療はその他の副作用も緩和するので、ぜひがんの方にも用いてもらいたいものです。

 今回の講習会では、更に数人の医師の話も聞くことができました。
 がんは最高の死に方だと公言し、手術や抗がん剤等の治療に疑問を呈する方から抗がん剤の処方のスペシャリストまで幅広い方の話を聞くことができました。
 がん患者へ鍼灸治療を行ううえで知っておくべき点をより深く知ることができましたし、最近の年々進歩する抗がん剤に関しても理解を深めることができました。抗がん剤が進歩しても使いこなせる医師が非常に少ない点や医療費が跳ね上がる点が大きな問題ですがそういった点に関してもバランスの良い話が聞けて有意義な一日でした。

カテゴリー: 鍼灸講習会・学会報告   パーマリンク

コメントは受け付けていません。