早期認知症学会

 昨日は、早期認知症学会に参加してきました。
 早期認知症学会は医師を中心とした学会で、鍼灸師にはあまり縁のない会でしたが、今大会の大会長は、私もお世話になった鎌ケ谷総合病院の湯浅先生でした。湯浅先生の取り計らいもあり、鍼灸師にも門戸が開かれ、鍼灸関連の特別なシンポジウムも企画されており、参加してきました。

 医師の学会で発表するだけあって鍼灸師もそうそうたるメンバーでこれまでの臨床の科学的な裏付けやこれからの治療のヒント等もあり、濃密な時間を過ごせました。

 でも残念なことにせっかくの機会なのに今回も鍼灸師の出席が少ないように感じました。医師と鍼灸師は両方共同じ、人を治療する職業ですが、残念なことになぜか繋がりが非常に薄い‥‥。

 医師と鍼灸師の学習期間、基礎学力の違いの大きさがある上に鍼灸師の学習意欲も低いし、医師と鍼灸師の共通言語がない。。。
 医師は、共通言語に科学を据えたがりますが、鍼灸治療は、長い期間の経験を通して発展してきた経験医療。もちろん科学的に解明されてきたものもたくさんありますが、まだまだ未解明の部分の方がたくさんあります。でもそれは鍼灸に限らず他の分野、西洋医学にもあります。しかも科学ですべての病気を治せるわけではないし、科学の発展で減少、撲滅された(と思われている)病気もありますが、逆に増加しているものもあります。それに科学的な裏付けとされる研究データも不心得ものがいれば簡単に改ざんされてしまう。。。
 科学至上主義は、そろそろ脱して、実際に経験的に効果があるという事実も認めて欲しいものです。
 もちろん鍼灸師の側も研究に励みデーターを蓄積し、様々な治療に効果的であることを実証していくことも必要です。研究の第一線で活躍されている方たちとお知り合いになれたことも今回の収穫でした。

 こうした場が広がり医師と鍼灸師がお互いに密接に働き、病める方がひとりでも多く癒されたらと思います。

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