鍼灸講習会

 先日、大宮で定期的に開催されている長野式の講習会に行ってきました。
 何度か書いていますが、松本岐子先生の書かれた鍼灸の英語の本を翻訳して学ぶ会です。

 前回までは、経絡経穴(いわゆるツボ)の由来や使用法などを順番に学んで行きましたが、今回からは様々な症状に焦点を当てた章に入りました。

 今回の範囲は、耳疾患と眼科疾患です。鍼灸をあまり受けたことのない方からすると意外に思われる疾患かもしれませんがこれらも鍼灸治療の適応疾患です。
 耳疾患では、突発性難聴を始め、めまい、耳鳴り、耳閉感等。眼科疾患では、仮性近視や白内障等が出てきました。

 普段使用していない鍼灸流派ですが、これらの症状の病因の一つに積聚治療と同じように頚椎(首)に着目していたのは興味深かったです。
 同じように頚椎に病因があることを疑ってもその治療法は基本的に全く違います。積聚治療では、普段の治療に比べきつめの処置をしますが、長野式では別のところからアプローチします。しかし今回は処置法の一つが普段積聚治療でも行っているのと同じような鍼。せっかくなので早速活用してみました。
 その鍼をする際に頚椎を指標の一つにして行うようにしてみると面白いように身体が変化していくのには驚きです。
 それぞれの処置法には長所・短所がありますので、状況に応じて使い分けてゆきたいと思います。

 鍼って面白い!!

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