カテゴリー別アーカイブ: 鍼灸講習会・学会報告

日本鍼灸神経科学会 定例研究会の報告

 先日、タイトルにある講習会に行ってきました。

 日本鍼灸神経科学会は、千葉鍼灸学会から移行した団体で、パーキンソン病を始めとした脳神経系の病気に対する鍼灸の効果を科学的に考察していく会です。

 今回のタイトルは脳科学と神経内科疾患~パーキンソン病編でした。

 今回は、数ヶ月前にNHKためしてガッテンでも登場した先生方の発表も楽しむことが出来ました。

 その1つが、パーキンソン病への運動療法からのアプローチです。運動療法が大事なのはわかってはいるのですが、なかなか患者の近くに無く、困りますが、患者会からの要望で各所に増えてきているようです。興味のある方はパーキンソン病友の会やPD Cafe へお問い合わせください。 PD Cafe のホームページには、運動療法の行い方も載せられています。試験的にオンラインジムも行なっているようです。

 大事なのは、『つながり』であることが強調されていました。孤立することは様々な問題を生み出しますので、ぜひ仲間たちと楽しんで大きな動作で運動療法を行なってください。

 パーキンソン病関連以外にも、リスクマネジメントや海外でお灸を使用して結核などと闘う活動をしている方の話も聞くことが出来ました。

 様々な面でクレーマーが多くなっていますが、そのようにさせてしまうのには対応する人にも問題はあります。

 当院では初めて来られる患者さんには、使用する鍼を実際に見せて説明しています。その際によく『いろんな鍼灸院に行ってきたけどここまで説明してくれたところ初めてです』と、言われます。善良な患者さんをこちらの失態でクレーマーにさせてしまわないようにこれからも様々な事柄をきめ細かい説明を心がけるようにしたいと思います。

 日本鍼灸神経科学会の講習会はこれまでも何度も参加してきましたが、今回は特に実りある一日でした。忙しい中、こうした講習の機会を設けてくださっているスタッフや役員の方々に感謝します。

カテゴリー: 未分類, 鍼灸講習会・学会報告 | コメントをどうぞ

全日本鍼灸学会 愛知大会

 先日、お休みをいただいて愛知まで行ってきました。毎年行っている学会です。今年は、愛知で行なわれました。

 今回は会期が金曜から日曜となっていたので金曜の朝から参加できるように準備していたのですが・・・金曜日は偉い先生方の会議ばかりでその他大勢の鍼灸師は土曜から。。仕方ないので(?)のんびり観光もしてきました。愛知というと名古屋城ぐらいしか観光地は思い浮かばなかったのですが、そんなに離れていない所に国宝に指定されている犬山城があり、そこまで行ってきました。

 天守閣は、現存する日本最古のもので、木のぬくもりも感じるすてきなお城でした。古い町並みそのままに様々なお店が軒を連ねる城下町も楽しめました。

 名古屋城は、天守閣は工事中で入れませんでしたし、本丸御殿はキレイに改装されていて趣を感じられなかったので、個人的には犬山城の方が楽しめました♪

 さらに良かったのが、トヨタ産業技術記念館。言うまでも無くおわかりかと思いますが、トヨタ自動車を始めとするトヨタグループの博物館です。繊維機械館と自動車館とありますが、どちらもとても楽しめました。

 ふわふわの綿が堅い糸に変わっていく様は驚きでした。さすが、トヨタ、見せ方が上手です。

 同じものを見せていても、見せ方一つで相手に与える印象が大きく変わると思います。私も普段の治療での言動でどのような印象を与えているのか?患者さんにわかりやすく説明できているのか?自己吟味させられてしまいました。

 本題から外れてしまいましたが、今回のメインはあくまでも鍼灸学術大会。

 テーマは『女性のミカタ』

 例年、全日本鍼灸学会は、様々な分野・疾患に関して複数の会場(今回は10個)で同時に発表が進行していきます。今回は、テーマ通り女性に関する事柄が沢山扱われました。月経、妊娠、出産、更年期。人生の中で何度も大きな変化を経験する女性の身体は特有のトラブルも起こしやすいです。女心を理解することはとても出来ませんが、せめて女性特有の様々な悩みには治療家として対応していきたいと思っていますので、今回のように集中的に女性に関して学べる機会はとてもためになりました。

 

カテゴリー: 鍼灸講習会・学会報告 | コメントをどうぞ

積聚会学術大会

 先日、お休みをいただいて積聚会主催の学術大会に参加してきました。

 以前は、一泊研修会と言う名称で行なわれておりましたが、昨年から名称が変わり今回が二回目の開催です。

 学術大会となり、会長の講義を聴くだけでなく、臨床報告などを聴くことも出来るようになりました。日々、同じように悩みながら臨床に励んでいる仲間の発表はなかなかおもしろいですね。

 興味深い話は幾つもありましたが、特に興味深かったのは、科学的な視点も含めた一つの話でした。私自身もたまたま個人的に治療で行なっていたことでしたが、それを各所の治療院に協力してもらい追試を重ね、しかも科学的に解明していくそんな発表でした。残念ながら、特許の関係もあり詳しいお話は聞くことは出来ませんでしたし、書くこともしませんが自然界の造りの素晴らしさを改めて感じさせられました。

 また、会長の話も興味深いものでした。これまで出されていた著作とは異なる視点で治療穴を探すもので、これからの自分の臨床でも活用し、これまでの方法と比較していきたいと思います。

 左側に症状があるときには反対の右側、上の方の症状なら下の方のツボ・・・そんな感じに患部と離れたところから治療していく事が多いのでその点を考えれば当たり前の事なのですが、考えてもみなかった目から鱗の講義でした。

 何年も臨床を積み重ねても、更に成長していこうとする諸先輩方の背中を見ながら自分もそのようにならなくてはいけないなと考えさせられる学術大会でした。

カテゴリー: 鍼灸講習会・学会報告 | コメントをどうぞ

不妊症

 日に日に寒くなってきますが、体調はいかがでしょうか。うがい手洗いなど体調管理に気を付けてください。
 
 昨日は、大宮まで全日本鍼灸学会の講習会に行って来ました。
 昨日の講習は当鍼灸院でも多く見られる『不妊症』です。

 産婦人科医から不妊治療の現状を聞いたり、不妊症は生活習慣病として糖代謝や体脂肪率、運動などとの関連性まで、鍼灸だけに留まらない多岐に渡る講習でした。
 話の中でもありましたが、不妊治療は患者さんに様々な面で大きな負担が生じます。経済的、精神的、社会的負担はとても大きなものです。患者さんとの接し方、治療の終了の仕方なども考えさせられました。
 また、逆子治療の際の体位に関しても興味深い話を聞くことができました。
 これからの臨床で役に立ちそうな実りある一日でした。

 何年立っても学び続ける事大切ですね。

 ふと気づくと、不妊症の治療例、一例もホームページに載せていなかったです。。
 載せようと思っている症例は決めているのですが、アイウエオ順に適当にアップしていたら偏った感じになっていたようです。 
 時間のあるときに少しづつ更新しているので気長にお待ちください。

カテゴリー: 鍼灸講習会・学会報告 | コメントをどうぞ

赤ちゃんの発育

 急に気温も下がり一気に秋になりましたが、体調は大丈夫でしょうか?風邪も流行ってきているようなので体調管理気を付けてくださいね。

 昨日は、スキンタッチ会の講習会に行ってきました。タイトルは【赤ちゃんの姿勢と発達】。

 理学療法士の方に療育現場の状況や赤ちゃんの様々な動きから見る事の出来る発達の偏り、そしてそれを改善していくためのアプローチの仕方を楽しく教えていただきました。

 子連れOKの講習で沢山の赤ちゃんたちの動きを実際に見ながら勉強してきました。赤ちゃんに『教える』際も遊びながら楽しくするのが大事!ちょっとした工夫をするだけで『遊び』に変わるので驚きの連続でした。

 安全、安心が過度になりがちで子供の発達が阻害されかねない事、少し不便、不快、ちょっと痛いな〜そう言った経験をさせることで発達を促して行く事も大切。
 予想以上に充実した講習会でした!!

カテゴリー: 鍼灸講習会・学会報告 | コメントをどうぞ