悪阻(つわり) を東洋医学で克服!!

 悪阻(つわり)は妊娠初期によく見られる症状としておなじみです。これをきっかけに妊娠の事実を知るケースも少なくありません。その意味では妊娠した女性なら多かれ少なかれ経験するものなのですが、場合によってはかなり重い症状に悩まされることもあります。しかも、多くの方が少なからず経験するからこそひどい悪阻の方は、大げさだと周囲から理解してもらえずさらに苦しむこともあります。


 悪阻といっても症状によっていくつかのタイプに分けることができます。まずとにかく吐き気を感じるケース。もっとも一般的なタイプといえるでしょう。嘔吐がひどく、口の中が切れてしまうこともあります。
 それから食事の量が増えるタイプ。一般的に悪阻が起こると食欲がなくなってしまうものですが、このタイプでは食べていると吐き気が収まるため、つねに何かを食べていないと不安になってしまうのが特徴です。
 他にも日中に強い眠気が伴う悪阻もあります。


悪阻の他の症状

 悪阻は吐き気だけに留まらず、下痢や頭痛、体のだるさ、食事量の減少や嘔吐の多さによる体重減少・脱水症状、匂いに過敏になるなど様々な症状が起こることもあります。


なぜ、つわりが起こるか?

 妊娠時のホルモンバランスの変化や胎児の成長による体全体のメカニズムの変化が原因といわれていますが、決定的な原因はまだ明らかにされていない状況です。
 そんな中で有力な説としてはhCG(ヒト絨毛性ゴナドトロピン)と呼ばれるホルモンの影響が挙げられています。このホルモンは妊娠すると急速に分泌されるホルモンで、その分泌量が悪阻の時期とほぼ重なることが明らかになっています。ただこのホルモンが具体的に体にどのような影響を及ぼして悪阻をもたらすのかはまだわかっていません。


悪阻は自然に治る事も多い

 このように、よく知られた症状にも関わらずわからないことが多い悪阻、治療方法も確立されていない状況です。
 一般的には妊娠10週から12週くらいまでの間に収まるため、とくに治療を行うことなく経過を見守る形をとります。ただその間は安静にし、ストレスをなるべく溜め込まないなどの日々の配慮が求められます。

 症状が重い場合には点滴による水分と栄養の補充、吐き気を止める薬などの治療が行われますが、これらはあくまで対症療法であって悪阻そのものの治療ではありません。


身体を冷やさない

 ご自分で出来る対策としては、ともかく身体を冷やさないこと。体温より冷たい飲み物や食べ物を取らないようにしてください。
 水道水でも体温よりは低いので暖かいお湯を飲むように心掛けてください。また、サラダのように冷たい野菜を摂るのではなく根菜の煮物等で野菜を食べるようにすることも必要です。パン類や麺類の食べ過ぎもよくありませんのでご注意ください。
 もちろん、服装にも注意が必要です。夏でも足元やお腹を冷やさないよう暖かい服装を心掛けてください。


鍼灸で悪阻を治す!

 自然に治ることが多いとは言え、出産まで酷い悪阻に悩ませられる方もおられます。悪阻が酷いときや安定期に入っても悪阻が続いている時などは鍼灸治療の出番です!(安定期に入る前、妊娠初期の治療はお断りしております)
 鍼灸院では鍼とお灸を使用して悪阻の治療を行います。お腹や背中、腰などに優しく刺激を与えることによりつわりを軽減していきます。
 妊娠中は胎児への影響も考え、薬を飲むことへの不安感がありますが、鍼灸治療は薬と違い副作用もなく、胎児への影響もないため優れた治療法と言えます。お腹にブスブスと鍼を刺すこともありませんのでご安心ください。(詳しくは妊婦からのよくある質問を参照してください)
 悪阻がひどい状態が続くと精神面にも悪影響を及ぼします。楽しいマタニティライフを送るためにぜひ東洋医学をご活用ください


当鍼灸院での治療

 鍼灸治療には様々な流派が有り、鍼灸師毎に鍼灸治療の仕方が全く異なります。当鍼灸院では、東洋医学に基づいた積聚治療という方法で鍼灸治療を施しております。積聚治療は、全身に鍼を接触させて行って治療を進めていきます。どんな病気・症状でも全身の調子を整えつつお悩みの症状を治療していきます。
 積聚治療では、悪阻も含めお身体の不調の原因は『冷え』にあると考えています。ここでいう『冷え』という言葉は物理的に冷たいというだけのことではありません。簡単に書くと生命力の低下です。
 昔の何気ないケガなどが元となって身体に『冷え』が生じ、それがきちんと回復せずに時間の経過とともに冷えが広がり、その方の弱い箇所に症状が出てしまったと考えます。
 ですから、症状の出ている部位だけを治療するのではなく、全身的な治療を行います。そのようにすることにより、症状の本当の原因となっている『冷え』を取り除き、症状を緩和させていきます。
 症状だけを取る一時しのぎの対症療法ではなく、問題を生じさせてしまった身体の内部の原因から取り除く、根本からの治療を行います。
 悪阻のつらい症状から早く解放され楽しいマタニティライフを送るために、お早めに鍼灸治療をお試しください。

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