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肺炎を繰り返す子供の治療例

保育園に入園してから肺炎を繰り返している

【主訴】 4月に入園してから4か月間たつが毎月肺炎となる。
     それ以外の時も発熱を繰り返し、連続して1週間保育園に通えたことがない。
【既往歴】 病気、事故、けがいずれも特になし
      妊娠、出産に伴う問題もなし。普通分娩。
【治療】
《 初診 》
 来院時はちょうど肺炎も落ち着いていた所。緑色の鼻水はあり。中耳炎にはなっていない。
 毎週のように仕事も休まなくてはならないので、この調子が続くようなら今後の仕事の事も考えなくてはならないと悩んでいる様子。子供に鍼をすることがどんなものかちょっと不安だけどよくなってくれればと思い来院。
 尖っていない『てい鍼』という特殊な鍼で優しく全身をなでるように治療を行なう。風邪をひきやすい子に見られがちな肩甲骨間、後頭部、耳周りの緊張が見られたのでやや念入りになでる。中耳炎にはなっていないとのことだったが、耳周りにも反応があったので、補助的に治療を加える。

《 2診目(初診から7日後)》
 来院するなり、

「初めて1週間休まずに保育園に行けました!」

 とお母さんの喜びの声。
 鼻水も落ち着き、特に気になる症状はないとのこと。
 前回同様、全身を優しくなでるように治療を行なう。風邪の症状は特に見られないが肩甲骨間、後頭部、耳周りにはやはり強い緊張が見られているので念入りに治療を行ない。補助的な治療も加える。

《 3診目(初診から14日後)から5診目(初診から28日後)》
 その後も継続して一度も休まずに保育園に行けている。
 

こんなに効くんだったらもっと早く来るべきだった

 とのうれしいお言葉。
 鼻水が出ているが熱や咳など、他に気になる症状は何もなし。保育園には行けている。
 概ね、治療内容は上記と同様。時により、足や背中、鼻付近に補助的な治療を加える。

《 6診目(初診から42日後)から12診目(初診から133日後)》       
 鼻水や痰がでたり軽い風邪症状は見られるが、ひどくはならない。保育園にも休まずに通えている。落ち着いているのでこの間は少しずつ治療間隔を延ばしつつ体調の変化を観察。

保育園で体調を崩す人がたくさん出たが、うちの子だけは休まずに通い続けられた

 と喜びの声。
 概ねこれまでと同様の治療を行ない治療終了。

【まとめ】
 肺炎を繰り返す、中耳炎を繰り返す、風邪を繰り返す。当鍼灸院では、お子さんを病院へ頻繁に通わせることに疲れ果てているママをしばしば目にします。
 病院へ行っても、薬を飲むと落ち着くが、その後すぐに再発してしまう。何度も何度も繰り返すので疲れ果ててしまっているのです。
 そんな方たちも、この症例のように短期間で症状が落ち着き、しかも再発しなくなるお子さんがほとんどです。

 全身をなでているだけなので、非常に簡単そうに見えますし、治療時間ほんの数分間。初めての時は治療効果に疑念を抱く方も多くおられますが、実際に効果を体験して驚かれる方は少なくありません。

 お子さんに鍼灸をするということに抵抗を感じる方は、今でも関東では多くおられますが、関西では昔から行なわれていた治療です。途中にも記してありますが、尖っていない『てい鍼』という、ただの金属の棒を使って全身をなでるだけです。最初の時は何をされるのか不安で泣き出す子もいますが、すぐに泣き止み、子供も笑顔で治療を受ける、そして、子供自身も治療に行きたがる、小児鍼灸とはそんな治療です。

小児鍼灸は、子供が来たがる気持ちの良い治療です


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