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中耳炎の子供の治療例

中耳炎を繰り返す子供

柏市在住 一歳 女児
主訴 : 中耳炎 現病歴 : 8ヶ月前に保育園に入園したらすぐに高熱を出すようになった。その後、ロタウイルスや手足口病に感染。以後、頻繁に中耳炎を繰り返すようになり、毎週のように熱が出るとすぐに中耳炎という状態。ほとんどいつも発熱、鼻水、咳、下痢という状況。
 現在は、慢性化し、医者には一年間、毎週2回の来院を促される。
 最近では、中耳炎の症状が辛く、表現できないためか、頻繁に頭を力いっぱい壁に意図的に打ち付けるようになる。
 保育園に入園する前はいたって健康。出生も正常で特に問題なし。

【治療】

 初診時は、知らないところに連れてこられ、知らないおじさんがいることへの警戒感あるいは症状の辛さからか終始笑顔はなく、今にも泣きそうな感じ。
 非常に警戒している様子もあり、初診はごく短めの治療を行う。手足やお腹、背中をテイ鍼で撫でさする治療。
 3診目(初診後、7日目):初診の治療後、よく寝てくれるようになる。鼻水もとまり、食欲も回復。中耳炎は医者に週に1度で良いと言われる。笑顔が見られるようになり、自分から治療院の中に入り、率先して服を脱いでくれるようになる。
 4診目(初診後、14日目):中耳炎は治り、病院への通院は終了。
 10診目(初診時から、2ヶ月と2週間):この間、何度も感染症には掛かるが中耳炎にはならなかった。感染症自体も悪化することなく短期間で治るようになった。そのため、9診目以降、小児鍼の治療間隔を1ヶ月空けたところ風邪をひき、長引いてしまい再度、中耳炎となる。
 13診目(初診時から、3ヶ月):保育園で風邪が流行っていることもあり、10診目の風邪、中耳炎は軽快しても治りきらない状態。再び、頭を壁に打ち付けるようになってきていたが、13診目で中耳炎は治る。
 以後、運動会の次の日に再度、中耳炎となるが一度の治療で軽快。徐々に免疫もつき、保育園で風邪やインフルエンザがはやっていても感染しなくなり治療終了。

【考察】

 胸部や肩甲間部に産毛が多く、生まれつき呼吸器系が弱いのかと感じさせる子供でした。
 鍼をすると子供は素直な反応を示すことが多く見られます。この子はその中でもとりわけはっきりとした反応を示す子で、当初、治療を思い描いていた箇所の刺激を嫌がるので非常に戸惑った事をよく覚えています。
 中耳炎は、短期間で再発しにくくなる子が多いですが、この子は比較的時間がかかった症例です。
 治療しようとした箇所を触れられることにイヤイヤをしている子でも、特定の箇所を刺激するとピタリと動きを止め、咳も瞬時に止まるので子供の反応の素直さに感心させられる反面、適切な治療をすることの難しさを感じた症例です。
 手足にいつもじっとりと汗をかいており、子供ながら緊張しがちなところがあったようです。その上に保育園に行くようになりストレスから免疫力が低下し、罹患しやすくなってしまったようです。治療を重ねるにつれて手足の汗も落ち着き、それと並行して感染症にかからなくなっていき、無事治療を終える事ができました。


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