こんな不妊症の治療もあります

 不妊症の治療は女性にとって、肉体的にも精神的にも辛い経験といわれています。また、治療費も多額になり、家計を圧迫する原因になりかねません。ですので、途中で不妊症の治療を断念する方も少なくありません。そんな時、治療方法を変えてみませんか。

身体の体質を改善する

 不妊症に鍼灸治療が効果を持っていると思われる方は残念ながら少なく、効果はないというイメージを持たれている方が半数以上を占めます。鍼灸で効果が得られるのは、肩こりや腰痛など身体の節々から筋肉の痛みを取り除くものと思われがちです。ですが意外にも、不妊症にも用いられる治療法です。
 鍼灸治療は不妊症にも効果的ですが、その効果はすぐには現われないことが多いです。なぜなら、鍼灸治療では自律神経の乱れを整えたり、血液の流れが悪くなっている状態を改善する、つまり体質からの改善を行なうからです。

原因となるのは女性だけではありません

 不妊症の原因は様々考えられますが、主なものとされるのは排卵や卵管因子、それに男性の精子を造る機能となります。これらの障害があると受精が上手く行われずに妊娠に至りません。
 障害が起こるのは体質的なものの他に、これまでの食生活や過ごし方の影響が大きいとされます。仕事などで生活が乱れたり、人間関係のストレスを抱えているとそれが溜まりに溜まって、神経や内分泌のリズムが崩れます。このような場合は西洋医学の治療よりも、根本的な不調を整える東洋医学の方が効果があるのです。

身体のリズムに耳を澄ませて

 鍼灸治療で不妊症に期待できる効果は、自律神経の乱れや血液の循環の悪い部分を改善することなどです。自律神経を正常に戻すことでホルモンのバランスも整えることができます。また、血液の循環を良くすれば、腹部や骨盤周辺の冷えを治すことになります。
 結果として、ホルモンバランスが良くなると、子宮と卵巣の働きが活性化されて妊娠しやすい身体の環境へと変化していきます。数ヶ月間かけて妊娠するための良い身体を作ることが出来るのです。

夫婦生活の頻度

 夫婦生活の回数は不妊治療には大切です。当たりまえですが妊娠するには、夫婦生活がなければなりません。そして、その回数が多ければ多いほど、妊娠の確率はアップします。
 性交の回数と妊娠の確率を調べたアメリカの研究があります。それによると、毎日性交した場合では1周期あたりの妊娠率は37%、1日おきの性交では33%でした。これが週に1回になると、15%に落ちています。月に一回、排卵日に合わせただけの性交では妊娠率がほぼゼロになるとの研究結果もあります。日本人と欧米の方では基礎体力も違うのでこの数字がそのまま当てはまる事はないと思いますが、夫婦生活の回数は適度に多いほど、妊娠の確率が高まる傾向はあるとみられます。

禁欲期間は不要

 以前は不妊治療のために男性は数日の禁欲期間をもうけることをすすめられていたこともありました。しかし、実際は、男性の禁欲期間は短いほど精子の質が高まり、妊娠の確率も高くなるとわかって来ています。逆に5日以上の禁欲期間では、精子数が減ったり、運動率が下がり妊娠しにくくなってしまうことも明らかになりました。排卵日の頃しか性交をしないという方も時々おられますが、それではどんなに不妊治療を頑張っても妊娠はほぼしません。排卵日以外にも適度に夫婦生活を営むようにしてください。
 毎日射精しても精子の数や運動率は低下しないことがわかっています。また、精子の数が少ない乏精子症の男性でも、毎日射精することで、精子の数や運動率が良好になることがあります。

不妊症に鍼灸治療は効果的!

  病院や治療院で行われる不妊の治療方法は、大きく分けて2つあります。1つは、不妊の原因を取り除き、身体を正常な状態に戻してから、夫婦生活によって自然妊娠するのを待つ方法。もう1つは、人工授精や体外受精といった高度な産婦人科医療技術によって妊娠する人工妊娠です。
 もちろん、鍼灸治療院で行われるのは前者です。鍼灸治療を行うことにより、不妊の大きな原因となるストレスで凝り固まった身体も心もときほぐし、妊娠しやすい身体、妊娠を維持できる身体を造ることができます。安産にも産後ケアにも鍼灸治療は効果的なので継続して鍼灸治療を併用されることをお勧めします。
 鍼灸治療には様々な流派が有り、鍼灸師毎に鍼灸治療の仕方が全く異なります。当鍼灸院では、東洋医学に基づいた積聚治療という方法で鍼灸治療を施しております。積聚治療は、全身に鍼を接触させて行って治療を進めていきます。不妊症の原因が何にあるとしても全身の調子を整えつつ治療していきます。
 積聚治療では、生理不順やED等様々な要因からくる不妊症など、お身体の不調の原因は『冷え』にあると考えています。ここでいう『冷え』という言葉は物理的に冷たいというだけのことではありません。簡単に書くと生命力の低下です。鍼灸治療を施すことにより、身体を芯から温め、冷えを取り、症状をとっていきます。表面的に現れている症状だけを取る一時しのぎの対症療法ではなく、原因から取り除く根本からの治療を行います。
 産婦人科など病院での治療で改善しなかった時やホルモン剤などを服薬したくない時、西洋医学と併用して少しでも早く妊娠を望む時など不妊症でお悩みの方は、お早めに鍼灸治療をお試しください。

 不妊治療は、長い道のりになることもあり、その覚悟も必要です。大切なことは、夫婦ともに治療について正しく理解し、納得し、協力して進めていくことです。とりわけ、ストレスは不妊の大敵です。妊娠したいあまり夫婦仲が険悪になってしまうと妊娠は難しくなり悪循環に陥ってしまいます。
 不妊治療が上手くいったら今度は、長い期間をかけて育児に励まなくてはなりません。ここでも夫婦の協力は大切です。生まれてくるお子さんのためにも暖かい夫婦関係を維持しつつ、夫婦ともに協力し、そこに長い歴史を持つ東洋医学の叡智を加えて共に不妊治療に取り組ませていただきたいと考えております。

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