今日は、鍼灸学会の講習会で東大に行ってきました。
自分ごときには縁の無い学校ですが、年に何度か講習があるので大分慣れました。
予定より早く着いたので近くの不忍の池のほとりを少しだけ散策。緑が生き生きとしていて綺麗でした。
東大の構内にも綺麗な池や緑がたくさんあります。こちらの方が人も少なくゆったり出来る良い感じでした。
花の写真を撮っていると後ろで哲学的な難しいことをマシンガンのように語り合っている学生たちもいて、ちょっとビックリしましたが(^^ゞ。さすが東大生!!
建物も近代的な物から趣のある物まで幅広く、広い構内をゆっくり散策したら楽しいだろうと思います。
とは言え今日は勉強が目的。獨協大や埼玉医大等の教授方から学べる貴重な機会です。偏頭痛やメンタル、冷え性と幅広く扱われました。当鍼灸院にもたくさん来られている分野で興味深い物でした。それぞれの第一人者の医師から西洋医学の内情にまで突っ込んだ話を聞けるのは楽しいですし、自分の日々の臨床を反省させられもしました。
慌ただしく書けませんでしたが先週の月曜はお休みをいただいて長野式の講習に行ってきました。長野先生のお弟子の松本岐子先生の英語の著書を日本語で学ぶ会です。今回は特に督脈と言って背骨に沿っている経絡(ツボの繋がったライン)に関する事を学びました。普段用いている積聚治療でも重要な箇所なので楽しく学べました。
特に一つの症例が興味深かったです。
ざっと書くと不眠の方で様々な症状は改善しても不眠だけが改善しなかった方です。注意深く身体を見ると督脈上に小さな傷跡。昔イボを取る手術をしたそうで本人も忘れていましたが、触ると激痛。そこの治療をしたら気持ちよく寝れるようになりました。
古傷は様々な症状の原因になるので積聚でも注意していますが、イボを取った痕なので本当に小さな傷跡です。患者さんも忘れている方が殆どだと思いますし、自分の今の苦しみに関係しているとはまず考えません。しかも非常に小さいから鍼灸師も見落としかねません。そうした点を聞き出し、気づくために問診や体表観察の大切さを改めて認識させられました。
今日の講習の後で近くの岩崎邸を見てきました。三菱の初代社長の邸宅です。数年前の福山雅治演じる大河ドラマ龍馬伝で語り部だった岩崎弥太郎を覚えておられる方も多いと思います。残念ながら館内は撮影できませんでしたが、柱、壁、天井どこをみても重厚な素晴らしい建築でした。