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肉離れ(筋断裂)の症例

【患者】 : 40代 男性
【主訴】 : 左足の肉離れ、激痛
【経過】 : 三月のまだ寒い日、昼頃に何気ない普段の作業中に発症。損傷部位は右足ふくらはぎ。
 次の日に来院。真っ直ぐに立つ事もできず、やっとのことで何とか歩いている様子。
 非常に広範囲に内出血も認める。

【治療】 これまでも何度か見ている患者さんであったことも有り、治療は積聚治療の逆治を使用。
 基本的な治療をすることにより、圧痛の出ている範囲が大分狭まることを確認する。基本的な治療を行なった後、補助的に損傷箇所に直接鍼を刺す。当鍼灸院では鍼を刺さないことが多いですがこの際は刺入しました。指先へのお灸も行なった後、テーピングして肉離れ後、最初の治療を終了。

 前回の治療から9日後に2度目の治療行なう。最初の治療の後、ほとんど痛みはなく、かなり楽になったが、足が重だるい感じが残るとの事。
 今回は前回同様の積聚治療の基本的な治療を行った後、補助的に左足先に鍼を優しく当てる。お灸やテーピングはせずに2度目の治療を終了。

 その後、1週間後に再度治療。前回の治療後非常に調子が良かったため、もう大丈夫と思い、子供と遊んでいたら再度損傷。2診目と同様の基本的な治療を行なう。補助的に損傷箇所と正反対の位置に鍼を優しく当てて終了。
 肉離れの症状はその後全くなく、損傷後3度、約3週間で終了となりました。

【考察】
 この方は、これ以前も、またその後も治療に来られている方で様々な症状に苦しんでおられました。古傷(数年前の骨折)の痛み等にも悩まされていた方です。また、足の裏には、ごく狭い範囲(直径2センチ程度)に数十個の魚の目が群生している珍しい方でした。
 この方の場合、特に激しい動きをしたわけではありませんが、過去の度重なる交通事故や骨折等の外傷が十分に回復しておらず、そこから冷えが生じ、通常の動きにも耐えられなくなっていたようです。
 今回の肉離れの治療経過には含まれていませんが、頚部の治療や骨折痕の治療を加えることにより、他の様々な症状も緩和していきました。足の裏に群生していた魚の目はこれまで何度手術しても再発を繰り返していたそうですが、足に顕著に出ていた反応点に皮内鍼(シールにごく短い鍼が付いていて、しばらくの間貼っておき、刺激を与え続けるもの)を貼ったところ一、二週間で全て消えていき、その後再発しなくなりました。


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