寝違い(首や肩が痛い)は、鍼灸治療で軽快します!

寝違いって何?

 寝違いは誰にでも起こりうる症状です。朝起きた時に首に痛みを覚えて「やってしまった」と後悔した経験がある人も多いはずです。ただこの寝違いは正式な医学的な病名ではなく、俗称です。一般的には首の周辺にある靭帯や筋肉に生じた炎症によって起こる痛みのことを指して使われます。

寝違いはどうして起こるの?

 原因は不自然な姿勢で寝続けること。首を曲げた状態、あるいは極端に頭が高い状態で寝続けていると起こりやすくなります。人間は眠っている間にも寝返りなどでかなり動いています。その間に首の位置が変化していくわけですがその際に不自然な姿勢になってしまうことがあるのです。とくに厄介なのは強い疲労を覚えていたり、お酒を飲みすぎて泥酔状態になっている時。こうした時に就寝すると睡眠中に体を動かす機会が少なくなるため、不自然な姿勢のまま変化することなく長時間過ごしてしまいやすくなるのです。

 他にもいくつか原因が考えられます。とくに女性が注意したいのが冷え。首周辺の血行不良が原因で痛みが生じることがあります。さらに加齢などで頚椎が老化して炎症が起こりやすい状態になっていたり、扁桃腺の炎症など呼吸器系の異常を抱えている場合にも発症することがあります。

 このように寝違いというありふれた症状でもこれまでの生活習慣での無理がたたり、発症していることが多々ありますので、油断は禁物です

寝違いで診られる症状

 症状は首を動かした時の痛みですが、症状の感じ方にはかなりの差があります。ちょっと動かしただけでも痛みを感じることもあれば、首を回す時にだけ痛みを感じることもあります。さらに症状が重い場合には首だけでなく肩や手のしびれが伴うこともあります。これは首から手の方へつながっている神経の根元の部分で炎症が起こりそれらの神経を圧迫してしまうのが原因と考えられています。

寝違いの治療

 基本的に症状は一時的なものなのでとくに治療は必要なく、安静に過ごすだけで対処することができることも多くあります。痛みが重い場合には整形外科など病院では、筋肉のこわばりを和らげるための筋弛緩薬や炎症を和らげるための消炎鎮痛薬といった内服治療や貼り薬の使用、レーザー照射、電気刺激などの器具の使用が行われます。首が思うように動かせない場合には局所注射や神経ブロックといったより専門的・集中的な治療を行うこともあります。

寝違いの痛みには鍼灸治療!

 鍼灸治療は、筋肉に原因があるときはもちろんの事、内臓疾患や骨の問題に対しても効果が期待できます。
 WHOが鍼灸に効果がある疾患として上げたものの中には内臓系疾患も多々含まれております。実際、当鍼灸院でも胃炎や慢性膵炎、膀胱炎等様々な疾患の方も来られ治療効果を上げています。
 鍼灸治療は、筋肉の問題だけと勘違いされている方も多くおられますが、鍼灸治療は全身の様々な疾患に効果が期待できます。そのため寝違いのように様々な疾患が原因で起こる症状にも幅広く対応することができます。是非、鍼灸治療をお試しください。

当鍼灸院での治療

 鍼灸治療には様々な流派が有り、鍼灸師毎に鍼灸治療の仕方が全く異なります。当鍼灸院では、東洋医学に基づいた積聚治療という方法で鍼灸治療を施しております。積聚治療は、全身に鍼を接触させて行って治療を進めていきます。寝違いであれ、どんな病気でも全身の調子を整えつつお悩みの症状を治療していきます。
 積聚治療では、寝違いなどお身体の不調の原因は『冷え』にあると考えています。ここでいう『冷え』という言葉は物理的に冷たいというだけのことではありません。簡単に書くと生命力の低下です。
 昔の何気ないケガや生活習慣などが元となって身体に『冷え』が生じ、それがきちんと回復せずに時間の経過とともに冷えが広がり、その方の弱い箇所に症状が出てしまったと考えます。
 ですから、症状の出ている部位だけを治療するのではなく、全身的な治療を行います。そのようにすることにより、症状の本当の原因となっている『冷え』を取り除き、症状を緩和させていきます。
 症状だけを取る一時しのぎの対症療法ではなく、問題を生じさせてしまった身体の内部の原因から取り除く、根本からの治療を行います。
 寝違いのつらい症状から早く解放されたい時は、お早めに鍼灸治療をお試しください。

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