カテゴリー別アーカイブ: 鍼とお灸について

治療道具 1

 鍼灸治療院で使う治療道具と言えば、もちろん鍼です
 針と聞くと皆さんはどのような物を思い浮かべるでしょうか
 千葉テレビで毎週火曜日にホジュンと言う韓国ドラマが放送されています。見られている方はお分かりだと思いますが、以前、『九鍼の儀』が出ていました。鶏に九鍼を順番に刺して行く腕比べです
 ここで【九鍼】と言う言葉が使われているように古代から伝わる鍼には大きく九種類あり、それらが色々な形状に変化して今日まで伝わってきています
 
九鍼は毫鍼、円鍼、員利鍼、披鍼、テイ鍼、鋒鍼、長鍼、大鍼、ザン鍼の九つです
 現在でも、九つの鍼を使い分ける方はいますが、殆どの治療院では毫鍼を主体に治療を行います
桜
 この毫鍼を皆さんがご存じの縫い針や爪楊枝と比べると……

 このように太さが全く違いますexclamation
 一番右端が治療に使う毫鍼です。
 縫い針だと力づくに刺そうと思えば刺さりますが、毫鍼だと……

 このように、しなってしまい刺さりませんあせあせ(飛び散る汗)
 テレビなどでは、面白可笑しく取り上げるため太くて長い鍼を刺す様子がうつされることもありますが、実際に使用される鍼はこんなに細くて柔らかい物なんですよ
 この鍼は、メーカーや製品により様々ですが、こんな感じで包装されています。

 ただ包装されているだけでなく、エチレンオキサイトガスで滅菌されています。
 この鍼を治療の度に新しい物を開封し、毎回使用した鍼は医療廃棄物として適正に処分しています。もちろん使い回しはしていません。毎回毎回、新しい物を使用していますので、B型肝炎やC型肝炎、エイズなど血液を介して感染する病気の危険はありません。
 痛くなく心地よいので、治療中に寝てしまう方も多くいます。安心して治療をお受けください。

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○○のツボ?

 先日、NHKのためしてガッテンで肩凝りのつぼが紹介されていました。肩凝りにもいろいろあるが斜角筋症候群には効くとの事。
 『腰痛のツボ!』と言うような言葉を発しているテレビCMも目にする事がある。
 それらの影響なのか『何々に効くツボを教えてください』とか『○○の治療にはここのつぼを使うのでしょうか』とか『今、先生の使っているツボは何に効くんですか』と、言った問い合わせが最近よくあります。
 その度に何と答えれば良いのか返答に困ってしまいます……(T_T)
 ツボは身体に現れる反応点の一つで特定の所を刺激すれば○○に効くと言う程、人間の身体は単純なものではないと思います。そんなに単純なら医者も薬も鍼灸師もいらない。
 それにツボはただ刺激すれば効くのではなく、効かせるように刺激しなくてはならないと思っているから。
 同じ病名でも、同じような症状でも特定の経穴(つぼ)だけではなく色々な経穴で効かせることができるんです。人により、体質も病因も経過も色々だから反応の現れ方もそれぞれ。それに人間の身体は全部繋がっているから。一ヶ所の刺激も身体全体に影響を及ぼすんですよ。
 特効穴だけで治療ができたら楽でいいな

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