鍼灸に対する全般的な質問集

鍼って痛いですか?

鍼灸治療を受けてはいけない時はありますか?

鍼灸師という資格に関して教えてください。

なぜ鍼灸が効くのか


鍼って痛いですか?

 鍼と言うと縫い針や注射針を思い浮かべる方が多いようですが、実は鍼灸治療用のはりは毛髮ほど細く、しなやかで、ほとんど無痛です。
 注射針の太さは0.65mmから1.2mmなのに対して、鍼灸治療に使用する鍼の太さは約0.12mmから0.22mmです。ですから鍼だからと言って、注射の時のような痛みを感じることはありません。
 また、当鍼灸院では基本的に鍼は肌に接触させるだけで治療を進めていきます。当鍼灸院に来られている患者さんは多くの方が、治療中に心地よいので眠ってしまいます。鍼灸治療を経験なさった殆どの方が「思っていたより痛くありませんでした。むしろ心地よい感じ」といわれます。
 それでも鍼は怖いという方や肌の過敏な方、妊娠中の方、小児等には刺さらないテイ鍼という鍼を使用して治療しています。
 テイ鍼は、ただの金属の棒のような形状で先端は丸みを帯びています。尖ってはいません。
 思い切って鍼灸治療をお試し下さい。きっと「鍼治療を受けて良かった」と思われることでしょう。

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鍼灸治療を受けてはいけない時はありますか?

 鍼灸治療を行うことによって、その疾病が悪化するおそれがあったり、または危険があると考えられているものつまり禁忌症には以下のようなものがあります。
1.受胎3ヶ月以内、分娩3ヶ月以内
2.飲酒している時
3.精神異常が認められる場合(精神疾患とは違い、意識が混濁していたり錯乱している時)
4.伝染病の疑いがもたれる場合
5.高熱がある場合
6.重篤な病状の場合
7.衰弱が激しい場合
8.血圧が異常に高い場合
9.血圧が異常に低い場合
これらに該当しても治療できる時もありますが、まず病院を受診するようにしてください。

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鍼灸師という資格に関して教えてください。

 鍼灸の免許は、正確には『はり師』と『きゅう師』という二つの資格です。どちらも厚生労働省管轄の国家資格です。そのためその資格の取得には、国家が認めたカリキュラムを教育する学校を卒業し、さらに国家試験に合格せねばなりません。
  整体やカイロなどは、そのような規定は全くなく、国家など公的機関からは一切認められていません。したがって、彼らのいう資格とは、誰かが勝手に作った試験を受けただけで、劣悪なものになると、数週間の通信教育を受けただけで有資格者を名乗っている場合さえあります。そのようなものに統一された知識・技術水準はまったく存在しません。腕の良い方もいるかもしれませんが、知識、技術とも欠けている危険な無資格診療が多く見られます。
 マッサージは、あん摩マッサージ指圧師という資格があります。しかし、無資格でのマッサージ店が非常に多く見られます。
 現在、いろいろな名称や方法を標榜した無資格者による営業が行われています。そのためそれらの無資格治療院での事故例なども頻発し、社会問題となりつつあります。
 国家資格を有している治療院の場合法律により広告制限があります。不特定多数の関心のない方の目に留まる所には料金を掲示してはなりません。また病名を記すこともできません。道路を歩いていて値段や病名が見えるように掲示されている治療院は無資格者であることがほとんどですのでご注意ください。
 当鍼灸院の鍼灸師は、三年間以上、約三千時間以上に及ぶ鍼灸専門教育を受け、国家資格をきちんと所得しております。また資格所得後も講習や研修を受け、 常に新たな知識の習得と技術の研鑽に励んでいます。
 また賠償責任保険にも加入しており、もし万が一、当鍼灸治療院内で事故が起きたとしても患者さんへの補償をきちんと行うことができますので、ご安心ください。

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なぜ鍼灸が効くのか

 多くの病気・症状の背景には、身体の『冷え』が関係しています。
 水を冷やしていくと徐々に固まり、氷となります。水の時には様々なものに浸透したり、自由に形状を変化させ流れていきます。しかし、氷となると浸透することも、形状を変えることもできません。しかも、些細な衝撃で壊れてしまうようになります。
 人の身体も『冷え』ることにより、柔軟性が失われ些細なことで傷んでしまうようになります。普段なら問題なく行えていた動作でも、それがきっかけとなって腰痛などの症状を引き起こすことになってしまうのです。また、『冷え』た身体の何処かに衝撃が加わるとそこからさらに『冷え』が悪化し、身体の循環も見出し、身体の違う箇所に症状を出すこともあります。
 当鍼灸院で行っている鍼灸治療(積聚治療)では、この『冷え』を取り除くことを念頭に置いています。
 ただ、痛みを取り除くだけでは、痛みが再発することがしばしばありますが、鍼とお灸を使ってその原因となっている『冷え』を解消することにより、症状を大元から取り除き、身体を治癒へと導くのです。もちろん、『冷え』の原因となっている生活習慣があれば、その改善をお願いすることもあります。

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