症例イメージ

突発性難聴の耳鳴りや耳閉感(こもり)が残っていた症例

主訴
左耳のこもり、耳鳴り、頭痛
現病歴
1ヶ月前に左耳の突発性難聴を発症。4日後に病院にて加療。難聴は治るも耳鳴り等は変わらず病院ではこのまま治らないと言われ当鍼灸院を受診。
随伴症
夜間頻尿(毎晩4、5回は排尿のため起床)、明け方に足がむくむ
既往歴
特になし
その他
お仕事が不規則で夜勤も多い
所見
恥骨付近と臍(おへそ)の少し下(いわゆる臍下丹田)に強い圧痛。顎関節や耳周囲に弱い圧痛。長野式キー子スタイルの左のめまい点に非常に強い圧痛。

治療

初診

初診時は、積聚治療の基本治療を行う。補助治療として、上実(のぼせ)が強いので反対側(症状の出ていない)の右の顎関節付近に鍼をする。

2診目(初診時から5日後)

初診の治療後、こもりや耳鳴りはあまり変化なし。むくみは大幅に減少。夜間頻尿は、1度のみとなる。初診時と同様の治療の後、前回同様、反応の強く出ている長野式の耳鳴り点を指標にして、補助治療を加える。

3診目(初診時から17日後)

耳鳴りは、鳴っているが意識しなければ気にならない程度まで減少。むくみ、夜間頻尿はなくなる。基本的な治療に加えて、頚部の反応点に補助的な治療を行う。

4診目(初診時から27日目)

耳鳴りは以前ほど強い音ではないが、ずっとなっている。夜間頻尿はないが、寝れない日が続いた。基本治療の後、足の指の付け根のツボを刺激。

5診目(初診時から33日目)

耳鳴りがひどい状態。四診目の治療後、寝れるようになったが、昨日また寝れなくなった。前回同様の治療を行う。YNSA(山元式頭鍼療法)の耳鳴り点に局所的な圧痛が認められたのでここを目安に右足の指の間のツボに治療を行なう。耳鳴り点の反応が完全に消えたのを確認し、耳の状況を聞くと耳鳴りは全くなくなり、詰まった感じもなく発症前と同じほど非常にスッキリとしているとのこと。
五診目以後、症状が再発することもなく治療終了。

考察

自分自身の問診の拙さもあり、発症の原因となったこの方の根本的な原因は、突き詰めることは出来ませんでした。本人の記憶には特にありませんでしたが、頸部に強い反応が出ていたので以前何らかの原因で頸部に衝撃が加わり、それが原因の一つになってしまったと思われます。
突発性難聴の方は、耳周囲に反応の出ている方が多く見られますがこの方は比較的に少なく、どこを指標に治療を進めていくか悩んだ方です。耳鳴りは、めまいや耳閉感と比較するとなかなか治らないことの多い症状ですが、私が普段行なっている積聚治療だけで無く様々な知識を活用して見たところ顕著な回復をみた症例です。
治療家によっては、自分の治療法に絶対的な自身を持ち、他の治療法に批判的であったりすることもありますが、自分自身は、どの流派でも一長一短であると思っています。自分自身の治療法の臨床力を向上させていくことはもちろんですが、それにとらわれすぎることなく、様々な治療法の良い点を学んでいくことの大切さを感じた症例でもあります。
突発性難聴の治療で重要なのは早期治療です。この方は比較的に早い段階から鍼灸治療を始められたこともあり、回復することができました。ぜひ、突発性難聴の際はお早めに鍼灸治療をお試しください。

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