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Aupayに対応しました

 これまで、当鍼灸院での支払い方法は、現金かPaypayの二つでしたが、新たにAupayでの支払いにも対応しました。ぜひ、ご活用下さい。

 楽天payは、現在手続き中です。もうしばらくお待ち下さい。

 私自身キャッシュレスで買い物することが多くなってきました。小銭はいりませんし、ポイントもたまり、なかなか便利です。不便なことも時にありますが、時代の流れでこうした支払い方がこれから日本でも多くなって行くのでしょうか。時代の流れにおいて行かれないようにしたいものです。。

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灸治療の効果と科学的根拠

 日曜日に、オンラインで開催された全日本鍼灸学会の学術集会に参加しました。

 今回は珍しく、鍼ではなく、灸に焦点を当てた学会です。お灸をすると痕が残ることも多いからか、近年は灸よりも鍼をまず選択する鍼灸師がほとんどになってきています。当鍼灸院でも、他の鍼灸院に比べ、灸治療を行なうことも多いと思いますが、まず最初に鍼での治療を行なっています。

 そのような中ですが、今回は灸治療に焦点を当てた学会が開催されました。そして、ちょうどそのタイミングでデービッド・ジュリアス教授のノーベル賞受賞が発表されました。

授賞理由は「温度と触覚の受容体の発見」。
 ジュリアス教授は1990年代後半、唐辛子の成分であるカプサイシンを使った実験で、痛みや熱を神経細胞に信号として伝えるたんぱく質(受容体)「TRPV1」を発見しました。
 パタプーティアン教授は、微細な針で突いた際に電気信号を発する細胞から、圧力や触覚のように機械的な刺激を検知する受容体を発見しました。
 これらの発見から温度や痛み、圧力などを感じる仕組みの解明が進み、慢性的な痛みをもたらす疾患の治療などにも役立てられています。お灸の効果のメカニズムの解明にもつながる貴重な基礎研究です。

 そして、今回の学術集会では、ジュリアス教授の研究チームの一員だった富永先生の講演もあり、大変タイムリーで興味深い講習会でした。これからの基礎研究の発展が楽しみです。

 灸治療は、一般的に冷え性や不妊症などに用いられることも多いですが、今回は、そうした疾患だけでなく、脊柱管狭窄症などによるしびれ・ふらつきに対する治療や筋疲労などへの臨床報告なども楽しむことが出来ました。

 

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年末年始の診療案内

 年内は、29日(水)まで施術しております。12/30(木)から1/4(火)は休診し、年始の施術は、5日(水)からの予定です。

 コロナ禍が始まって、二度目の年末となりますが、二年目の今年は感染者数も重傷者数もかなり減少し、昨年よりも安心して、過ごせるという方も多いかと思います。コロナ治療の最前線で働いてくださっている医療関係者の方々に感謝いたします。

 しばらく合っていない親族、友人と会う機会も多いことでしょう。我が家もここ数週間、しばらく合っていなかった親族と会う機会が続いています。でも、油断しすぎたら、また感染拡大しかねません。うがい、手洗い、マスクの着用など基本的な感染予防策に気をつけて羽を伸ばしすぎないように過ごしたいと思います。

 感染者数が増加に転じる気配が診られないので、もしかしたらこのまま日本では収束するかも、なんて甘い考えも頭をよぎっていましたが、恐れていた変異種の報道がとうとうありました。詳細はまだ分かりませんが、南アフリカで拡大し、香港への渡航者からも検出されたようです。感染力もデルタ株よりも高い可能性も示唆されているので注意が必要です。ウイルスを国内に持ち込まないという水際対策はまず無理だと思うので、結局は一人一人が注意し、気を引き締めるしかないのでしょうか。。第五波のように病院にも入れずに、亡くなっていく方が出ないことを願います。

 

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新型コロナワクチン接種報告

 今日、二回目のコロナワクチンの接種を行ないました。昼休みに接種しに行きました。二回目は、副反応が強く出ることも多く不安に感じている方もおられるかと思います。そこで参考になるか分かりませんが、接種後の変化を随時記していきたいと思います。

 接種日時 : 8/7(土)12時頃

 40代男性。喘息の基礎疾患あり。BMI 24.6。

経過

 8/7【接種当日】

 接種から6時間ほど過ぎてから、少しずつ接種部位に違和感が、出始める。痛みと言うよりは違和感程度。体温は36.5度で平熱。

 一回目の時は、就寝時には、違和感程度でしたが、起床時には痛みが強くなりました。痛みは、接種部位にある三角筋という肩の筋肉の痛みで、起き上がるときに腕をついたり、肩を上げる事が難しくなりました。

 そのため、今回は早めに予防の意味も込めて手足に皮内鍼を何カ所か貼付します。どちらかというと副反応が出てから、鍼灸治療を行なう方が効くような気もしますが、試しに副反応を予防できるか自分の身体で経過を診てみたいと思います。副反応が何も出なかったら経過報告もそこで終わりですが、多分それなりに出ると思います。

 参考までに記すと、インフルエンザのワクチンはいつも接種していません。副反応がきつく、つらいので20年ぐらい接種していません。そのため、新型コロナワクチンの副反応も強めに出ることを覚悟しています。

 9時間後あたりから、患部に触ったとき、腕に力を入れたときの腕の痛みが強くなり始める。一回目の時もこの時間から痛みが強くなり、就寝中に寝返りの際に肩の痛みで目が覚めることが何度かありました。今回は、この時点で接種部位に鍼を当て、痛みをとりあえず緩和させました。また、井穴(セイケツ)に刺絡も行ないました。

8/8【接種二日目】

 夜間に腕の痛みで目が覚めることは無く、前回よりもかなり痛みは弱い。接種部位を触ったり、肩を動かしたときに痛みというか違和感を感じる程度。前日の鍼灸治療が予想以上に効果があったのかもしれません。副反応が出てから緩和する効果が高いのは感じていましたが、接種後、副反応が出る前の予防にも効果が診られるのかもしれません。

 接種部位の痛みはほとんどありませんが、一回目の時には無かった全身的な倦怠感が出現。頭が痛いわけでは無いけどちょっとモヤがかかったような感じで、フワーとする。熱が出ているのかとも思ったが、体温は36.5度。例えるならば、少しお酒を飲み過ぎたときの感じ(昨日は一切飲酒していません。)。ごくごく軽い二日酔いのような朝を迎えました。食欲、便通正常。

 10時頃から発熱。37.2度。今日は、気怠い一日になりそうです。発熱にも鍼灸治療は効きますが、個人的に一番使いたいのは背中のツボ。自分で自分の背中に鍼灸治療を出来るほど器用では無いので残念ながら倦怠感とつきあうしか無いようです。手足の出来る範囲で刺絡などの処置を行なう。肩を動かしたときの違和感は全くなし。

 その後、熱はあまり上がることも下がることもなく推移する。夕方頃には背中へのお灸がしたくてしたくてたまらなくなり同居している家族に簡単に教えて施灸してもらいました。夜には36.9度となる。他の症状は軽い倦怠感のみ。

8/9【接種三日目】

 体温36.4度。他の症状も無く、副反応も二日目で終わりかもしれません。

 9時頃から、少しずつ体温があがり36.9度となる。倦怠感は無し。総括をすでに書いてしまいましたが、まだしばらく経過報告の更新が続きます。。

 夕方頃まで36.9度前後で推移。夜には36.3度に下がる。他の症状は一切無し。

8/10【接種四日目】

 朝の体温36.5度。倦怠感、痛みなど他の症状はなし。

8/11【接種五日目】

 朝の体温36.5度。倦怠感、痛みなど他の症状はなし。特に変化無ければ、今度こそこれで経過報告の更新を終了といたします。

【 総括 】

 副反応がこんなに出た!!という芸能人などの報告がネット上で散見されるので不安が増長され気味のように感じますが、私はこの程度でたいしたものではありませんでした。随時、鍼灸治療を行なっているのであまり参考にはならないかもしれませんが、少しでも不安を和らげられたらと思います。

 自分で自分に触れるのと、他の人に触れてもらうのでは身体に起こる反応はかなり違います。そのため、自分で自分に鍼灸治療をしてもなかなか効果は出ません。それでも、この程度の副反応で済んだので、鍼灸師になって良かったーと感じました。

 副反応が心配な方は、接種した次に日に全身を診てくれる鍼灸師に治療をしてもらうことをおすすめいたします。また、因果関係ははっきりとはしていませんが、接種後1週間は激しい運動はしないようにと勧められています。特に無酸素運動(筋トレ)を避けるようにと言われています。今回のワクチンは効果的ですが、まだまだわからない点もあります。こうした勧めに従い、一週間は、おとなしくしている事をおすすめいたします。

 接種したくてもなかなか予約が取れないという状況が続いていますが、早く状況が改善され、希望する方はすぐに接種できるようになるといいですね。

 接種するか、しないかは、各人が決定することであり、各人の決定を尊重します。そして接種の有無にかかわらず、基本的な感染対策(対人距離の確保、マスクの着用、手洗い、うがい)を続けていくことが大切です。一人一人がめんどくさがらずに基本的な事を心がけていき今のコロナ禍が早く落ち着くことを願います。

 特に何も症状が出なければこれで、接種報告の記載も終了となります。

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新型コロナワクチン 打つ?打たない?

 新型コロナの感染者が再び明らかな増加傾向にあり、不安に思われている方も多いかと思います。そんな中、対策としてマスクや手洗い、三密を避けるなどと共にワクチン接種の重要性が高まっています。

 各自治体による集団接種や職域接種も行なわれ、先進国のなかではかなり遅いですが、少しずつ接種率も増加してきています。ワクチン供給のドタバタもあり、予約が取りづらくなっていますが、私も先日、個人経営のクリニックで一回目の接種を行なうことが出来ました。打ちたくてもなかなか打てない状況が続きますが、それと共にワクチンに対する誤った情報も多く出回り問題になっているようです。

 ワクチン接種は、経済を回しつつ、以前のような生活に戻る上でとても重要な要素となりそうですが、気になるのは様々な誤った情報。ワクチン接種で感染するとかウイルスをまき散らす、マイクロチップとか磁石、不妊・流産、遺伝情報の書き換え、動物実験の誤った情報・・・。悪意あるいは偏った善意からそうした情報を拡散したり、受け狙いでねつ造したり、営利目的で都合の良い部分だけを取り出したり、動機は様々ですが、新型コロナに関する誤った情報が多く見られます。

 間違った情報そのものは昔からありますが,インターネットが普及したことにより,正しくない情報にかつてないほどさらされているのではないでしょうか。

 私たちは自分の考えと合っている情報を信用してしまいがちです。自分にとって都合の良い情報だけを見てしまうのです。インターネット上では,沢山の情報があるため自分の好みにあった情報を見つけるのは容易です。しかし,私たちが見たいと思う情報が必ずしも正しいとは限りませんし、特定の情報ばかり見ていると考え方が凝り固まり、他の人にまで同じ考えを持つよう強要するようにもなるかもしれません。

 ワクチンを打つか、打たないかは個人個人が決定することで強要したり、されたりするものではありません。正しい情報を比較・考慮し、賢明な決定をしてもらえたらと思っています。

 新型コロナのワクチンを接種することにはどんなメリットがあるのでしょうか?

 ワクチン接種には、高い発症の予防効果が確認されています。感染予防、重症化の予防に関しては、まだきちんとした報告は見られていませんので断定は出来ません。しかし、接種の進んでいる国や地域の統計などを見る限り重症化予防にはかなりの程度の効果が期待できそうです。デルタ株に対する感染予防に関しては、効果が低下するようです。これから更にウイルスが変異し、既存のワクチンの効果が見られ無くなる可能性もありますが、今の所は重症化予防効果に関しては期待できるようです。

 若者なら元々、重症化すること無く治ることが多いため、ワクチンのメリットをあまり感じないかもしれません。しかし、今回の新型コロナでは、治った後も続く後遺症があります。しかも軽症であっても、つらい後遺症が続くことが見られています。感染時の症状の強弱と後遺症の発症率には今の所、何の関係も見られないのです。若くてただの風邪ぐらいの症状であっても、味覚障害などが数ヶ月続き、美味しくない食事を食べる日々が続くことがあると言うことです。場合によっては、仕事や日常生活に支障が出てしまっている方もおられます。また、知人、友人、家族など身近な方、大切な方にうつしてしまったかもという罪悪感にさいなまれてしまう方もおられます(デルタ株に感染した場合、ワクチン接種者であっても未接種者と同じくらい他の人にうつす可能性があるとの指摘もありますので気持ちの問題かもしれません)。残念な事に感染者に対し心無い仕打ちをされることも見られるようです。ワクチンに感染予防効果がどの程度あるのかまだまだ分かりませんが、若いから感染しても大丈夫、だからワクチンは打たないと単純には言い切れない様々な面もあることをきちんと把握しておくことが必要かもしれません。

 ワクチン接種後の副反応のことを心配されている方もおられるかもしれません。私も接種した次の日は、腕が上がりづらくなりました。自分で鍼灸治療をして治しましたが、ほとんどの方は出来ないと思います。お近くの全身を診てくれる鍼灸院へ相談するのも1つの方法かもしれません。当鍼灸院では接種した次に日の治療を勧めています。勿論、アナフィラキシーなどの重篤なものは病院での治療をお願いいたします。

 接種後に死亡したという報告も何件か見られますが、『接種後に死亡』 と 『接種が原因で死亡』では意味が全く異なります。接種の有無に関係なく、人は突然に亡くなってしまうことがあります。因果関係が見られるのか?接種していなくても起こる自然発生率と比べて割合に差が見られるのか?検討することが必要です。厚労省のホームページには、もう少し詳しい説明があるので、ご参照ください。政府・官僚の言うことは信用出来ないと言う方もおられるかと思いますが、マスコミもセンセーショナルな仕方で報道することを好む傾向があるかもしれません。信頼できる情報か。それとも,事実がゆがめられているか、冷静に吟味してください。

 ワクチンを接種することにより、5年後、10年後あるいはそれ以上先に何らかの影響が出るのか?それは誰にも分かりません。断定的に不安を煽る情報には気をつけた方が良いかもしれません。それに対し、感染したらどうなるかはある程度予測することは出来ます。あるのか分からない先のリスクを考えてワクチンを打たないか、それとも目先のリスクを少しでも低減するためにワクチンを接種するのか、一人一人が置かれている状況を考慮して決定して下さい。

 私は、ワクチンを接種します。高齢者と同居していることや高齢の患者さんたちにも接する機会が多いことから接種することにしました。インフルエンザワクチンはここ10数年接種していませんが、今回は影響が大きいため接種しました。とはいえ接種を他の方たちに強要するつもりはありません。接種による体調の変化があるため患者さんには接種の予定を確認しますが、圧力をかける意図はありません。繰り返しますが、ワクチンを打つか、打たないかは個人個人が決定することで強要したり、されたりするものではありません。誤った情報・極端な情報が各所に見られるので簡単にワクチンについて記させていただきました。正しい情報を比較・考慮し、賢明な決定をしてもらえたらと思っています。

 8月7日に二回目の接種をします。副反応がどのようなものになるのか分かりませんが、接種後にそちらも記していきたいと思います。 

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