神経痛とは?
神経痛とは?【痛みの特徴及び原因】
痛みは、痛さ、熱さ、冷たさ等の温痛覚を伝える末梢神経が刺激されておこる場合もあります。神経痛とは、この末梢神経の経路に沿って起こる激痛です。漠然と用いられることが多い病名ですが、医学的にはいくつかの特徴が見られる場合だけを神経痛と定義しています。多くの場合、中年以降の人に多く見られますが、そのほかの特徴には下記のようなものがあります。
- 痛む部位が、1本の末梢神経の支配領域に一致している
- 鋭く、激しい痛みが突然発作的におこり、持続時間が数分程度と短く、再発をくり返す
- 痛みのおさまっているときに、痛みの生じる末梢神経の部位を指で押すと痛みがおこる
- 特定の姿勢をとったり、咳、くしゃみなどをしたりすると痛みが誘発される
神経痛は、原因のわかる症候性神経痛(続発性神経痛)と原因のわからない特発性神経痛(原発性神経痛、真性神経痛)とに分類されます。
症候性神経痛のように西洋医学的に原因がわかれば痛みを引き起こしている原因に対する根本的な治療が可能になりますが、原因がわからない特発性神経痛の際は痛みという症状に対する治療(対症療法)が主体になります。
神経痛を起こす原因となる疾患としては、骨の変形、帯状疱疹など神経およびその周囲の炎症、腫瘍、外傷など様々なものがあります。
本人は自覚していないことが多いのですが、神経痛には痛みだけでなく運動障害、筋肉の萎縮、発疹、しびれ、突っ張り、こわばりといった知覚障害、および反射の障害が見られることが少なくありません。
神経痛は、症状を呈している神経により、
- 三叉神経痛(顔面痛)
- 坐骨神経痛(座骨神経痛)
- 肋間神経痛
- 舌咽神経痛
- 後頭神経痛
などがあります。
神経痛とは?【その治療】
発症している神経にもよりますが、病院(整形外科、ペインクリニック等)では神経痛には多くの場合薬物治療が用いられます。
解熱鎮痛薬や抗炎症薬、筋弛緩薬、抗けいれん薬、ビタミン剤等が用いられることが多いようです。
また、神経痛の際は、無理はせずに休養を取るように心掛けることも必要です。痛みが和らぐ姿勢で、安静を心がけます。
痛む部位を冷やさないようにし、コーヒー、アルコール、たばこ、香辛料などの刺激の強い飲食物の摂取を避け、ビタミン類の豊富な食品をとるように心がけます。
便秘になると、排便する際にいきんで痛みが強くなりますから、便通を整え、便秘にならないようにすることもたいせつです。痛まなくなったら、軽い運動をするようにします。
もちろん、神経痛の治療にも鍼灸治療は効果的です。お早めに鍼灸治療もお試しください。
鍼灸治療には様々な流派が有り、鍼灸師毎に鍼灸治療の仕方が全く異なるといわれています。当鍼灸院では、東洋医学に基づいた積聚治療という方法で鍼灸治療を施しております。積聚治療は、全身に鍼をやさしく接触させて行くことにより、治療を進めていきます。お悩みの症状が何であれ、痛む部位だけでなく全身の調子を整えつつ治療していきます。
積聚治療では、どんな病名・症状であれ、お身体の不調の原因は『冷え』にあると考えています。ここでいう『冷え』という言葉は物理的に冷たいというだけのことではありません。簡単に書くと生命力の低下です。鍼灸治療を施すことにより、身体を芯から温め、冷えを取り、痛み等の症状をとっていきます。痛み止めなどで表面的に現れている症状だけを取る一時しのぎの対症療法ではなく、原因から取り除く根本からの治療を行います。神経痛でお悩みの方は、お早めに鍼灸治療をお試しください。
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